大雪に 腹すかしての 雀かな  壽 茶
 


 
  會報 ことぶき月報 (23)初版 (2001年1月新春号)
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          (佐藤壽三郎須坂市議会議員活動報告)




  【議員任期の折り返しに当たって】
  
議員任期折り返し年にあたり、来月11日からは任期後半に入ります。議長の改選や委員会の委員の組替がなされます。2年前の市議選の当選証書交付の翌日に当選議員の中から逮捕者がでて、さらに過去の議長選にからむ収賄事件に発展しました。議長は厳粛に適正なる法手続によってなさねばなりません。私は不埒な不心得者が頭をもたげた場合は、容赦なく摘発する所存です。


  【地方分権時代のもたらすもの(4)】 市町村合併についての一考察。 地方分権法施行に伴い、俄に須坂も市町村合併の論議がなされています。高度成長時代に税金がジャブジャブ入ってくる自治体運営は楽だった。『ハコ物』を造り福祉を充実させれば住民の不満は出て来なかった。しかし、国・地方併せて642兆円(うち地方の借入金残額はH12年で184兆円)もの借金を抱えた今、【市町村合併のメリット】は、
@住民の利便性の向上
Aサービスの高度化・多様化
B重点的な投資による基盤整備の推進
C広域的観点に立ったまちづくりと施策の展開
D行財政の効率化
E地域のイメージアップと総合的な活力の強化
 等があげられる。いわゆる市町村の合併はスケール・メリットの享受であると小枝義人拓大客員教授は説く。

一方、【合併に対する住民の不安】は、
@役場が遠くなり行政サービスが受けにくくなる。
A中心部だけがよくなって周辺部はさびれないか。
B住民の声が届きにくくなって、サービスのきめ細やかさが失われないか
C各地域の歴史、文化、伝統などが失われていかないか。
D財政状況に差がある市町村の合併は、財政状況の良い市町村に不利にならないか。
E福祉等のサービス水準の低下や公共料金等が高くならないか
 等の不安が挙げられる。さらには府県の合併・分割等も加味して、十分に協議がなされなければならない。政府の言う「強制ではないが合併を推進する」もののいい廻しはおかしい。地方自治は住民の彼方からの歴史や思い入れがあることを理解しなければ、霞ヶ関の官僚の机上で国家の都合で勝手に論議されるに馴染まないことを知るべしです。


  【参考文献 月刊自由民主2000/11p50~・永田書房、「市町村合併」 自治省編、指定都市等外p192~地方自治法の要点・・学陽書房、法学教室209地方分権の重要問題・有斐閣、月刊地方分権p15~市町村合併への視点・ぎょうせい。地方分権論・行政書士森山榮一著、長野県市町村合併推進要綱・長野県編



                 発行日・配信日:平成13年1月20日
        発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽 三 郎    発行責任者 竹 村 徹 志
             〒3820098 須坂市墨坂南一丁目6番23号