たまげたなぁ 人がこんなに 須坂にも  壽茶

            

會報ことぶき 月報(No.72) 2004年9月号  
   
(須坂市議会議員佐藤壽三郎議員活動詳報)


【コラム・千曲のかなた】


第一章 浅間山は信州人の心のふるさと

 晩秋の頃かと記憶します。幾筋にも白く雪を残して山肌は黒く巨大な砕石山かと見まがう山を最初に見たのは、小学生のときに、「町内の草津温泉へのバス旅行」に連れていってもらったときでした。たまげましたねぇ!汽車みたいに山頂から煙を出している異様な山でした。そんな山は近所に有りませんでしたから。
その浅間山が1日噴火しました。21年ぶりとのことですが、信越本線を利用して上野間を何べんも行き来した体験のある人にとっては、浅間山と浅間の煙は言いようのない思い出があるものであり、青春の思い出そのものです。

 軽井沢駅で電気機関車を増設した列車は、一気に碓氷のトンネルに入り峠を下りました。亦、横川駅で電気機関車を増設された列車は、喘ぎながら碓氷の峠を登りました。アプト式の電気機関車は、「ガァッン・ガァッン・グァッン・グァッン」「ガァッン・ガァッン・グァッン・グァッン」と歯車をラックレールにかみ合わせながら、ゆっくりゆっくりと峠を行き来しました。時代が変り列車から「急行信州」や「特急あさま」と電車になるとアプト式は廃止され、峠を越える時間が短縮し、峠中ほどにある熊ノ平駅には停まらなくなり峠越えの情緒が半減しました。

 上京の折の、信州の最後の景色の見納めは浅間山、帰省の折に最後のトンネルを抜けると、迎えてくれたのが信州の青い空と浅間山でした。浅間山は信州と東京との空間を反転する軸のような役目を果たしてくれていました。

 信州人にとって、夫々の思い出があり、誇りとする山である浅間山が、大噴火と化して人々を苦しめ、人々の恨みの山にならないように、祈るばかりです。




第二章 メダリストの言葉の重み


 アテネオリンピックで、後味の悪さで後世に伝えられるであろうものに、陸上男子ハンマー投げの「ドーピング疑惑」であります。結局は優勝者の金メダルが剥奪された事件であるが・・・・・・・・
国際オリンピック委員会(IOC)規律委員会の聴聞会が優勝したアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)に対する「ドーピング疑惑」を黒と判定し、2位の室伏広治が繰り上がって金メダルを獲得した。知りうる情報では当然と思われる。

 室伏選手が、繰上げ金メダルに決まっての記者会見で、将に金メダルを獲得するに相応しいコメントを残した。
それは、メダルの裏側に刻まれている詩の意味を知りたくて、アテネ中を走り回った事実である。そして詩は漸く和訳された。

 詩は「真実の母オリンピアよ あなたの子供達が 競技で勝利を勝ちえた時 永遠の栄誉(黄金)をあたえよ それを証明できるのは 真実の母オリンピア 古代詩人ピンダロス」 と刻まれていたのであった。
更に記者たちに、「本当に大切なのは、メダルへ向けて努力していくことだと、今も思っている」と言葉を締め括ったという。

 このことをみても、彼はすでに真の金メダリストであり、品格を備えていると私は感じる。室伏選手のこの言葉は、きっとオリンピックの折に引き合いに出され、いつまでも人々の心に残り、語り継がれるものと確信する。

◆特記:須坂市・高山村任意合併協議会

●任意合併協議会は、9月30日をもって解散するを決定。
第8回須坂市・高山村任意合併協議会が、午後6時より須坂市にて開かれ、「平成16年9月30日をもって、任意合併協議会を解散する」ことを全員一致で決しました。

◆任意合併協議会委員として、本協議会に8回臨んで、両市村の百年の計を論じ、結果的に小職の提唱とおりに結論が出たことに責任を感じます。
◆国家に「否」と挑戦状を叩き付けた以上、須坂市と高山村は、国家の政策や施策に押しつぶされないように、互いに助け合い、励ましあってこの「政府のご都合による平成の大合併」を凌(しの)いで強か(したたか)に生き延びねばなりません。思案と勝算は十分にあります。
◆須坂市は、江戸時代を通して1万石の小藩なれど、一度も改易や預かり藩とならず、堀家が統治した藩である伝統と自信があります。市民の皆様はご安心の程を。
◆任意合併協議会を通じて、須坂市と高山村の両市村は、より絆を強め、親密を増したと懇親会にて感じ候。両市村の住民の皆様は何卒、首長と議員を信頼され、共に努力を惜しまないことが肝要です。須坂市に高山村に生まれ、育って、生活し続ける、住民の郷土への誉れが徐々に解るのが「平成の大合併の明暗」であると確信しております




1.【9月定例議会のあらまし】

1).本会議関係


● 須坂市議会は、9月定例会が招集されました


  8月31日午前10時、須坂市議会が招集されました。9月7・8・9日には17名もの議員の一般質問がなされ、10・13日は総務文教委員会、14・15日は福祉環境委員会、そして16・17日には経済建設委員会が開かれ付託された議案の審査がなされ、本会議は24日午前11時より再開されました。本会議で承認2件、事件決議2件、条例1件、決算認定12件、補正予算11件、請願7件、同意1件、意見書9件の全てが可決しました。
  9月議会は「決算議会」と異名がありますように、15年度の市政実績が数字で評価され、議会は監査の部分の役割を発揮しました。


●請願のうち、注目された、「自衛隊のイラク多国籍軍からの離脱を求める意見書採択の請願については、起立採決の結果、この請願を可とすべきとした議員は、岩田修二、丸山久雄、渡辺智、島田和子、永井光明、土谷フミエ、善財文夫、佐々木啓佐義と私、佐藤壽三郎の9議員でありました。将に憂国の士と申せます。


● 佐藤壽三郎議員の9月定例会一般質問項目

1.教育行政について
  @ 義務教育改正案における「6・3」制を市町村が独自に変えられるようになることについて
  A 校庭に芝を植え砂ぼこりを防止する方策について
  B 市内小中学校における「いじめ」の現状について

2.福祉行政について
  @ 身の上相談等の対応によっての自殺防止策について
  A 狂犬病の予防策について
  B はしかの予防接種について

3.生活環境行政について
  @ 旧蒲原機械跡地の地中廃棄物のその後の調査結果等について
  A 犯罪防止のため、駅前に交番を移転することについて
  B 救急救命士の「気管挿管」実施状況について

4.人権問題について
  @ 就労資格で市内に在留する外国人女性が、市に人権救済を求める事案はあるか
  A 市と入国管理局や警察との連携について

5.財政問題について
  @ 義務教育費の国庫負担廃止が実行された場合の、須坂市に及ぼす財政の影響について
  A 三位一体改革と税源移譲の行方について
 
     ※答弁の内容は、「市議会報すざか第99号」で概略が報じられます。

2).議会運営委員会
●須坂市議会防災委員会は防災訓練を実施しました。
●9月24日: ・9月定例会追加議案等について
         ・最終日の議事日程及び議案の取扱いについて
         ・ その他として7件の議案

3).会派代表者会議
●9月11日:@教育委員川野美智子氏を再任
        略歴:共立女子大短期大学卒業・日野小PTA副会長ほか
        A長野広域連合最終処分場適地選定委員会委員の選出
        植木新一議長、北沢正啓議員、古谷秀夫議員を来年2月までとして暫定的に選出。

4).総務・文教委員会関係

● 9月1日 須坂市防災訓練に参加
  9月1日、須坂市防災訓練に併せて、須坂市議会防災委員会における防災訓練が午前4時半に招集された。合せて須坂市総合防災訓練を視察するため移動。午前5時から午前6時半まで、豊丘小学校々庭での防災訓練を視察した。参加機関は須坂郵便局外12団体、訓練内容は招集訓練、情報伝達訓練等34項目にのぼった。

● 9月3日 市議会の総務文教委員会は現地視察
  この10日、13日に開かれる委員会審査に先立って、@消防本部の南側出入口整備工事の完成状況。A井上小学校への落雷被害による放送設備修繕工事の完成状況。B井上・浄運寺(鎌倉時代初期に開山・浄土宗)が所蔵する市指定文化財絹本著色釈迦三尊像を拝観。C高甫小学校体育館建設工事現場を視察しました。

 9月10日・13日 所管の付託案件@事件決議1件。A決算3件。B補正予算3 件。C請願6件を委員会審議をしました。

   所管 ⇒ 消防本部、消防署、総務部(庶務課・企画課・財政課。税務課)
        教育委員会、(学校教育課、人権同和教育課、生涯学習課、体育課)
        会計課、選挙管理委員会事務局、監査委員事務局、議会事務局
   審議事項:平成15年度一般会計歳入歳出決算認定についてのうち所管事項
        平成16年度一般会計補正予算第3号のうち所管事項

6).全員協議会


● 8月31日開催
@ 9月定例会について。
A 集日の議事日程及び議案の取扱いについて
B その他

● 9月21日開催
@ 叶{坂健康福祉ランドの会計について
A その他

● 9月24日開催
@ 追加議案について
A 本日の議事日程と議案の取扱いについて
B 須坂市民生委員推薦会委員及び長野広域連合議会常任委員等の選出について
C 紫雲寺町への視察研修について
D 友好都市締結10周年記念事業について
E 市政施行50周年記念式典について
F 議員研修会について
G 常任委員会の行政視察の報告
H 四平市訪中の報告について
I その他

7).合併問題研究委員会

● 9月21日開催
@ 第8回任意合併協議会の報告について
A その他

● 合併問題住民説明会に参加した住民数の報告です。
区民に参加を要請された区長さん他区の役員さんの労苦に、心より感謝申し上げます。

@参加率が高かったベスト5町

1. 西町   16/17  94.12%
2. 高畑町  23/39  58.97%
3. 中町   12/25  48.00%
4. 二睦町  24/53  45.28%
5. 横町   16/51  31.37%


A参加率の低かった5町

1. 塩川町  16/831 1.93%
2. 屋部町  24/754 3.18%
3. 八幡町  23/649 3.54%
4. 亀倉町  18/495 3.64%
5. 高梨町  16/348 4.60%


※            
*参加人数/世帯数

B参加人員を比較したベスト5町

1. 春木町   38人
2. 南原町   38人
3. 北旭丘町  36人
4. 小山町   35人
5. 田の神町  33人
6. 相之島町  33人



【合併問題説明会集計表より】

 私評:須坂市の発表による集計表によると、参加人員は全市で1.563人、世帯数は17,712、出席した平均出席率は8.22%であった。須坂市は都会で言う「町内会」の下に「町」をつけて、町内会長を「区長」と呼称しますが、決して地方公共団体ではありません。参加率の低い町は世帯数が多く、地方自治体の町村に近い世帯数を数えるマンモス町。塩川町は自家比率が低い町。屋部、八幡、亀倉町は、新興住宅地の特色を示している。逆に、西町、高畑、二睦町は市街化調整区域で横のつながりが強い町はご承知のとおり。

◆参加者1,563人、出席率は3.39%(1,563/46,092人)と少ないにも拘らず、アンケートの対象者は4万6092人、アンケート回収総数(提出者)が3万7,755人で、回収率81.91%の高回収率でしたが、回収率の割合に住民説明会に参加された人数があまりにも少ないことが気がかりです。



2.【私の議会外議員活動】


●9月18日(土曜)  産業フェア前夜祭に出席
●9月19日(日曜)  産業フェア見学


3.【論説・地方分権時代のもたらすもの】 新生「湯っ蔵んど」



 17日、経済建設委員会において、市が大株主の株式会社健康福祉ランド(通称:湯っ蔵んど)の
@平成15年度決算に関わる監査法人調査について 
A平成16年度見直し予算についてと委員会としては、異例とも言える株式会社健康福祉ランドの社長と支配人を参考人に招致しての質疑応答がなされた。席上、古参議員が、「湯っ蔵んどは、市の福祉施設であることを念頭において経営して欲しい」旨のトンチンカンな「凄み」発言をしていたがこれはおかしい。


◆「湯っ蔵んど」は商法に則た株式会社健康福祉ランドである以上、営利を追求する会社であらねばないらないことが基本である。古参議員がもの申す「市の福祉施設」であることから拝察するに、「赤字でもよい」と公言しているように思える。ゆえにトンチンカンといえが、5万5千市民がこれを仮に許すならば、即刻「株式会社」の看板を外すがよかろう。


◆新経営陣の出鼻を削ぐような、言動は厳に慎まれるが議員の職責であろう。新経営陣は大いに儲けて、大いに法人税を払い、市の財政を潤して欲しい。それが市民への還元である。それには市民自身が市報に添付される「無料入浴券」を姑息に当て込み「湯っ蔵んど」の入浴を見直ししない限り、会社の増収の見込みはないと感じた。


4.【論説・合併論】

1)山口村の越県合併は慎重に!

  山口村が岐阜県中津川市との越県合併を望んでいるが、果たして山口村だけの問題でよいものであろうか?疑義を感じます。長野県民の問題と捉えるべきである。


6.【小・中学校関係】

● 9月18日(土曜) 市立森上小学校第63回運動会に参列



7.【北信選出の国会議員の動き】


●若林正俊先生 参議院の政治倫理審査会長に就任さる
  長野県選出の若林正俊国会議員は、参議院の政治倫理審査会長に就任された。謹んでお祝いを申し上げます。


12.【お寄せ頂いた会員の声】 区長さんからの諫言


 先日、某区長さんからメールを頂きました。内容は、「区長会の後、議会を傍聴する機会を得たので期待をこめて傍聴したが、結果は期待はずれの落胆し議会傍聴であった。理由は、

@質問通告に従った理事者側の通り一片な冗長な答弁。
A議員の答弁に対する疑義のなさ。
B議長の緩慢な議事進行。
C立派な議場で意味も無い時間をかける必要がどこにあるのか。
D質問内容は紙片一片でこと足りる内容ではないか?」との手厳しいご指摘でありました。


13.【須坂市に関係のある留置き記事】

1)須坂市ミニ公募債発行へ 

  須坂市は来春3月にミニ公募債「いきいきすざか市民債(仮称)」を発行する。発行額1億円。調達金は高甫小学校体育館建設資金に充てる。詳細はいずれ市報等で市民に知らされる。

2)最終処分場を須坂か高山に・・長野広域連合

  私評:長野広域連合の「ごみ処理施設建設及び管理運営計画策定委員会」は26日会合を開いて、須坂市か高山村に建設する最終処分場の提言をまとめた模様。不透明な部分もあるので、今後十分な資料を求めて市議会等で十分な論議がなされるであろうが、多くの環境問題を孕んでいるとも思える。

3)須高地区で「おれおれ」詐欺行為が頻繁

  8月31日、須坂警察署は同報無線を通じて、「本日(31日)須高区域において、「おれおれ」詐欺の未遂や電話が多発しているから注意されたい」旨の異例の広報を須坂全域に行った。詐欺集団は須高区域を狙い撃ちしているらしいが、110番通報を市民に知らせることによって、詐欺被害を防げたとすれば、同報無線の価値は上がるが、残念にも被害者が一件出た模様で、警察は今朝(1日)も注意を呼びかけている。

4)地方交付税の総務省概算要求、今年度とほぼ同額に

 私評:総務省と財務省の鍔競り合いが始まった。地方自治体の総元締めである総務省は、財務省に丸め込まれんように、頑張っておくんなはれや!

5)市町村合併促す補助金、財源難で10年分割に延長

 私評:今回、高山村との合併を進める上で、政府に対する不信の中で一番懸念した部分が、「合併促進のアメ代が、本当に国家にあるのか?」という部分でした。やっぱりの感がするのと、小職の読みは正しかったと自負しています。

6)義務教育の財源保証が必要 国庫負担堅持と文科省

Sankei Web

 私評:全国知事会で、田中康夫長野県知事が叫んだことを是認するものではないか。小職が信条とする是々非々はこのためにある。知事にも良い点はある。良い点は党派を超えて認め後押しをする勇気をもたれい。県議殿!

7) 18号須坂の果樹園を揺さぶる 

  台風18号は日本海を北上すると、この須坂市が長時間台風の目の右側に位置することとなるので、強風の被害も増す計算となります。元来は伊勢湾から能登半島に抜ける日本列島横断台風が須坂市に被害をもたらすパターンであったのが、昨今は五島列島から対馬から酒田まで日本海を縦断する台風のコースが定番であるらしい。このコースだと須坂は常時暴風雨に曝されることとなる。

◆9月8日午後5時現在の須坂市が発表した被害速報をお伝えします(転記)。
【農林関係】・生産物の被害 りんご等 被害額1億4千8万1千円 

●施設の被害 そのさと有機センター発酵棟・乾燥棟の屋根が剥がれる 被害額20万円
【教育施設関係】旭ヶ丘小学校の百葉箱脚折れ、ウサギ小屋倒れる
【体育施設関係】県民グラウンド管理棟の屋根が剥がれる、弓道場防風ネットのワイヤー切断、福島マレットゴルフ場のニセアカシヤ20本倒木

8) ハイブリッド三輪自転車開発

■須坂商工会議所(須坂市)の会員企業37社でつくる「信州須坂ものづくりプロジェクト」は14日、リチウムイオン電池と大容量コンデンサー「キャパシタ」を電源に、発電機能が付いたモーターを補助動力とするハイブリッド電動アシスト三輪自転車の試作車を発表した。(信濃毎日新聞9/16) 


15.【後援会】9月14日幹部役員に「任意協解散」の速報を配信






【北信鏡】
8/ 30 市民相談 /31全員協議会、9月議会開催 9/1市議会防災会議 /2決算説明会
/3総務文教委員会視察 /4市民相談 /メルマガ配信、政策懇談会 /6一般質問推敲 /7〜9一般質問・台風18号襲来 /9一般質問登壇、自由クラブ懇親会 /10総務文教委員会 /12市民相談 /13総務文教委員会 /14福祉環境委員会、第8回任意合併協議会・懇親会 /15福祉環境委員会 政策打合せ会 /16・17経済・建設委員会、市民相談、/18森上小学校運動会、産業フェア前夜祭 /20市民相談 /21 全員協議会、合併等特別委員会 /24議会運営委員会、全員協議会、議会閉会



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発行日 平成16年9月25日   編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽三郎
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