茶扇風機 明け方無用に なりにけり  壽茶 


佐藤壽三郎の議員活動報告詳報


ことぶき月報(No.167) 2012年8月号

終世書生気質 : 千曲のかなた をご覧下さい。


 1. 須坂市議会は只今9月定例会えを開会中です】

 本日(8月28日)、9月定例会が招集されました。会期は本日より、9月25日までの29日間であります。

本議会に上程された議案は次のとおりです。

@ 事件決議として、市道の認定等7件。
A 条例案として市税条例の一部を改正する条例等3件。
B 決算承認として、須坂市一般会計歳入歳出決算認定等9件。
C 補正予算として、須坂市一般会計補正予算第2号等8件が上程されました。
D 請願として「須高地域への特別支援学校高等部設置」を求める請願等3件。


  2.【佐藤壽三郎議員が指摘する今議会の2つの争点!】

               
1) これは専決処分の乱用と思いませんか?

 【事案の概要】須坂市大字野辺地籍の市道交差点内にある水路のグレーチングが、何者かによって取り外されていました(グレーチングの大きさや重量からして一人での取り外しは無理の様です)。これを知らないで走行してきた車が、グレーチングが無いために水路に落ちて車が破損する交通事故が発生しました。スピードが出ていなかったことや、夜間で無かったこと等が幸いして物損事故にとどまりましたが、
被害にあわれた方の憤りと恐怖を忘れてはなりません。

 【私見】本件は何者かによって市道の公共物(グレーチング)が取り外しされたことが原因で発生した事案であります。にも拘わらず須坂市が無過失賠償責任として本事案を専決処理でうやむやにしました。こんな不可解な事故の責任の尻拭いまで、須坂市が責任を負わねばならないのでしょうか。市は何故この事案を専決処分で処理したのかについて、全員協議会で多数の議員から質問が集中しました。



2) 市は本気で学校給食センター施設を陸砂利採取跡地に建築するつもりなのか?用地は外に探すべきものと考えます!

 須坂市は学校給食センター施設を新築する計画があります。然し今回の補正予算で、用地候補地が実は「陸砂利採取地跡」であることが判明しました。そこで市は用地候補地の地質調査委託料として600万円の補正増額を上程してます。宅地用地として欠陥が指摘される「陸砂利採取地跡」に、敢えて公共建物を建てる必要はありません。

 私は学校給食センター施設を新築する計画には賛成です。然し、市は「陸砂利採取地跡」であることが判明した時点で、新たな候補地を探すべきであり、なぜ地質調査に600万円もかけるのでしょうか。このこと自体が不用な地質調査費用であり、将に税金の無駄遣いであり反対です。こんないい加減な補正をあなたは認めますか?




 3.第52回東北信9市議会正副委員長研修会が開催されました。

  平成 : 24年8月8日
  会場 : 小諸グランドキャッスルホテル
  演題 : 「原発と基地と私のふるさと」
  講師 : ジャーナリスト 青木 理(アオキ オサム)氏
       1966年生小諸市出身、元共同通信記者



◎青木氏が講演された内容。

1)視点を変えてみることの大切さについて。

  ○オスプレイを何でアメリカはごり押しするのか?

   未亡人製造メーカー⇒ 輸送機 オスプレイ ← 安全性
                   ↓
               普天間基地  米海兵隊
                  ↑
               世界で一番危険な基地の評価
                  ↓
   全国の基地の75%沖縄≠中国にとっては目障りな島

 ○ごり押しの根拠
  現在配置されているヘリコプターの老朽化を新しくしたい計画
  輸送力・速度・航続距離が延ばせる
 ○沖縄の基地の捉え方に齟齬
  日本側=沖縄は日本防衛の抑止力ではないのか。
  アメリカ側=沖縄は極東戦力の戦略のために必要。

 ○日朝ピョンヤン宣言について
@ 2002年9月17日、平壌を訪問した当時の内閣総理大臣小泉純一郎と、朝鮮民主主義人民共和国国防委員長金正日との首脳会談で調印された宣言文。
A 宣言文には、拉致問題の解決、植民地支配の過去の清算、日朝国交正常化交渉の開始などが明記された・・・。
B その後、拉致問題が進展しなくなり、2006年に北朝鮮政府がミサイル発射実験や核実験を強行したことに対し、日本政府が経済制裁を強化してきたことなどにより、現在は有名無実化した状態となっている。
C 田中均元外交官⇒日朝の国交回復には、双方にメリットのある絵が必要である。
D 韓国は困る⇔北朝鮮が崩壊された事態。

2)自分自身が守るべきモラル(良心)について。
@ 原子力発電所 ⇔ 活断層(地震が起きた場合に確実に動く断層)
渡辺教授は全国の原子力発電所の活断層を指摘されている。
A 日ごろの発言内容と矛盾する節操のない有名人のコマーシャル出演には異議がある。良心があるのかと感じる。
B 尊敬する戦前の信濃毎日新聞主筆桐生悠々氏が書かれた「社説・関東
防空大演習を嗤ふ」を評価したい。ジャーナリストとして書くべき時
は書く心意気が大切であると感じていると講演された。


 4. H24年度須高三市町村議会議員研修会が開催されました。

講演演題:再生可能エネルギー導入の課題

 平成24年度8月21日、須坂市議会、小布施町議会、高山村議会の全議員が高山村公民館において、三議会合同研修会を開催しました。

 本年度の研修内容は、「今後の電力供給の見通しと再生可能エネルギーについて」を中部電力長野営業所 手塚高典氏を講師にお招きして、凡そ90分に亘り講義を受けました。
           



講演の概要
1).中部電力が7月2日〜9月28日の平日午前9時から午後8時の今夏の電力の需要の概要について説明を受けましたが、特に中電の供給予備力と供給予備率については、なるほどと感じるところがありました。


2).再生可能エネルギーの固定価格買取制度については、資源エネルギー庁・新エネルギー対策課の資料をもとに
 @RPS制度の導入と再生可能エネルギー電力供給量の推移について。
 A余剰買取制度の導入と太陽光発電の導入量の推移について。
 B固定買取価格制度の基本的な仕組みについて。
 C調達価格、調達機関について。
 D平成24年度における賦課金の負担水準について。
 

3).中部電力の作成資料による「再生可能エネルギー導入の課題」として
 @大量導入の課題 
  〜再生可能エネルギーの特徴とメリット&デメリット〜
  〜余剰電力の発生〜
  〜電力の急激な変動〜
  〜電圧対策、柱上変圧器の増設〜
  〜周波数変動の課題〜
  〜周波数変動の対策〜
  〜系統安定化対策のシナリオ〜
  〜太陽光発電と原子力発電の比較〜
 A日本の太陽光発電導入量(出力)の推移
 B日本の風力発電導入量(出力)の推移
 C大量導入のまとめ
  〜導入実績からみて〜
  〜今後の進め方〜
 D本日の講演のまとめとして
温暖化対策はもちろん、エネルギー資源の枯渇が世界的に課題となっている。
また、製造業の国際競走力を向上させることも重要である。
これまで、電力は、石油、石炭、LNG,原子力によるエネルギー源の分散(ベストミックス)に努めてきた。
3月11日に東北地方大震災が発生し、流れの中心が再生可能エネルギーに移ろうとしている。
一方で、再生可能エネルギーにはまだまだ解決するべき課題がある。
今後、電力会社も研究などを進めていくが、日本のエネルギー政策がとるべき道は?
 と課題を投げかける形で講演を終了されました。
 

4).本研修会を終えて帰宅しインターネット上の情報を探ると・・・、
時事.コムでは「東京電力は21日、福島第1原発から北に約20キロ離れた福島県南相馬市原町区の沖合でサンプル採取したアイナメから、1キロ当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。」と報じているではありませんか。昨年の3.11の悲劇は今なお何ら解決がされていないと感じました。
今晩のテレビ朝日の「報道・STATION」は、「政府・民主党は、2030年代に原発をゼロにする方向で、本格的な調整に入ったことがわかった。」と報じました。

 本日の講演のために、中部電力が提供してくれた「エネルギーと原子力」の冊子をこれを機会に読み返したいと思います。これは今を生きる我々が、我らの子孫のために何を捨て何を求めるか。何を我慢し我らの子孫に何を託するかを、勇気を以って選択せねば取り返しのつかない人類の破滅につながると思います。その意味でも大いにヒントになる研修会でありました。


 5.平成24年度地域市民会議に参加しました。

8月5日 豊洲地区で開催された地域づくり市民会議に出席。
8月24日 南部地区で開催された地域づくり市民会議に出席。


 6.富士通旧須坂工場のPCB問題について説明を受けました。

 平成24年8月9日生活環境課職員から説明を受けました。説明において納得できない箇所は、一般質問を通して市民の皆様に詳らかに致します。


 7.佐藤壽三郎の議会外議員活動のご報告です。

 中原団地(村石町)からの陳情等に基づく改良工事完了に伴う現地確認しました。
   
 須坂市は典型的な扇状地と千曲川の沖積平野の地形で成り立っている町と申せます。扇状地部分の上層部は急峻であり、そこに造成された団地の南北に走る道路と側溝は全てが坂道(登り坂)であります。雨が降ると側溝を流れ下る水は側溝から溢れ、再び推側溝には戻らず直線的に川のように暴徒化し、畑の土を押し流して予想外の被害を近隣の畑を浸食して被害を与えてしまいます。

 そこで「降雨時に側溝から雨水が溢れ出ないで、側溝内を流れるように水路を改良されたい」陳情を地権者等から頂きました。早速市と折衝の結果写真で示すように側溝の構造を変える工事が為されることとなり、この度完了しました。

 地権者並びに団地の住民の方々より工事の完成を心待ちにしていたとの御礼のご連絡を戴き、本日現地見聞に行って参りました。改良工事が市民の平穏な生活を守るために機能してくれることを願っております。





 8.私が今議会の一般質問で取り上げる課題をお示しします。
〇 9月4日午前11時頃から午後にかけて登壇し、市政を質します。
〇 須高ケーブルテレビで中継(録画)されます。どうかご覧ください。

1) 6月市議会以降の須坂市の景況感について。
2) 国家の医療費が過去37.8兆円に増加したことについて、須坂市の医療費の実情(実態)等について。
3) 脱走劇で世界中の人気者になってしまった、フンボルトペンギンを檻に押し込めるのではなく、竜ヶ池で日中は自由に飼育できないものなのか。
4) 都市公園八幡公園の閉鎖について。
5) 富士通須坂工場PCB問題について。


【報告会・講演会のご案内】

〇 H24年度市議会主催の「常任委員会行政視察報告会」を開催します 。
  日時:9月22日(土) 午後2時から3時30分まで。会場:須坂シルキー3階
  内容:市議会3常任委員会の行政視察報告です。



〇 今を考える会主催の講演会が開催されます。
  日時:9月19日(水)午後7時から9時 会場:須坂市第1勤労者研修センター
  内容:自然エネルギー推進の現状と課題。講師:長野県環境部職員



11. 【北信濃鏡】
8/1水道局と協議 /2市内巡察 /3支持者と市政協議、倅帰坂、会派意見調整 /4後援者と意見調整 /5市民会議(豊洲)/6議員との意見調整、市民相談 /7風邪 /8議会運営委員会、東北信9市正副委員長研修会(小諸市)/9市保険C、生活環境課と意見調整 /10幼馴染死去、寿泉院北向観音祭礼 /11山野井氏と手談、中学校同級会 /12後援者と意見交換 /13新聞切抜整理 /14新聞切抜整理、紅葉荘訪問 /15法律相談、市民相談、意見懇談会 /16後援者意見交換、中原団地工事完了確認 /17市民相談2件 /20 議会登庁、82B、笠鉾会館 /21議会運営委員会、須高3市町村議員研修会 /22市民相談、4会派代表者会議 /23行政相談 /24支援者と意見交換、地方事務所、市民会議(南部地域)/25後援会長と協議、紅葉荘 /26市議会防災委員会、市総合防災訓練(東中学校)、視察報告会レポート作成 /27一般質問起案、議員間意見調整、湯たり苑 /28議会召集、全員協議会、本会議、予算決算特別委員会、分科会、常任委員会 /29一般質問起案 /30福祉環境委員会現地視察、古城荘、長野出向、議員活動報告詳報編集 /31整髪、議員活動詳報編集。




                              発行日 平成24年8月31日

今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.445〜Vol.446をまとめたものです。
       編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
                           須坂市墨坂南1丁目(境沢町)