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佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報(No.178) 2013年7月号


終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。


1.
【私の議会内議員活動】

(1) 私が取り上げた平成25年6月市議会一般質問の概要です。

課題1. 市民の雇用の場確保と財政確保のために
1.3月議会以降の須坂市の景況感について
佐藤議員質問要旨:かって、自治体の長の評価は、統治哲学があるか否かが重要と言われました。然し、今や自治体の長は政治哲学プラス、経済と表裏をなす地方税財政の展望が利くかが強く問われています。6月5日開催された全国市長会決議で示された、「真の分権型社会の実現を求める決議」のうち、「地方税財政の充実の強化」こそが、将にその表れであります。なぜならば、地方分権を支えるものは、自治体の税財政に基づく経営能力であるからです。総理大臣の「アベノミクス」同様に、須坂市にとっては「ミキノミクス」に市民は関心を寄せております。市長が感じる、須坂市の景況感について述べてください。

市長答弁要旨:市が、市内製造業103社を調査対象に4月に実施しました、今年1月期から3月期の「企業動向調査」では、業況判断指数DIは、前期と比較し、6業種中、金属、一般機械、電気機械など5業種においてプラスに転じました。◇次期予想でも、食品、金属、一般機械、電気機械の4業種ではプラスとしております。◇実体経済においては、まだ目に見えた効果が表われていない状況ではありますが、月を追う毎に改善の兆しが見えてくるのではないかと予想しています。


課題2. 市民の生命と健康を守るために
1.子宮頸がんワクチンの接種について
佐藤議員質問要旨: 子宮頸がんワクチンの副作用の報告が国内で相次ぎ、原因が判明していないことから、「積極的勧奨を一時控える」と厚労省の副反応検討部会は14日決議しました。定期予防接種は中止しない。今後、ワクチンの信頼性を確保するため、情報を集めて医学的評価をしたうえで、問題がなければ積極的勧奨に戻す方針のようです。幸いにも須坂市では副作用の報告は内容でありますが、接種した市内4中学校1年生女子生徒や保護者の不安は計り知れないものがあります。速やかにこの不安の払拭をしてあげることが肝要と思います。

市長答弁:今回の子宮頸がん予防ワクチンを含んだ予防接種については、県内19市副市長・総務担当部長会議が7月5日に予定されておりますので、具体的な課題について提案していきたい。


課題3. 市民の平穏な生活と財産を守るために
1.凍霜害について
佐藤議員質問要旨:この4月21日〜23日に果樹を中心とした凍霜害は、日をおって拡大しつつあります。私はこの質問にあたり、市内の専業農家の皆さんに聞き取りを行いましたところ、「被害は中途半端で共済の対象にはならない程度である。収穫期にならないと具体的な被害は分からない」とのことでした。
◇然し、どうも収穫時の減収は避けられないようです。市としての対応策、救済策について示してください。

産業振興部長答弁要旨:凍霜害の影響で、品質低下となることが心配されるので、長野農業改良普及センター等より、技術指導等を行っていただいている。◇救済については、早期の共済金支払を、管轄する北信農業共済組合に要請しています。

2.特殊詐欺について
佐藤議員質問要旨:私が法学徒として学んだ昭和40年代中頃の詐欺罪の構成要件は、「犯人が被害者に目星をつけて、儲け話しを言葉巧みに且つ執拗にもちかけ(欺罔行為)、被害者を錯誤状態に陥らせ、被害者もそんなに儲かるならと話しに乗り財物を交付する(被害者の処分行為)。犯人は財物を取得若しくは、財産業の利益を取得する」。結果的にこの一連の行為が嘘であり騙されたことを後に知る」犯罪でした。犯人と被害者は何回も面談している。即ち犯人を知っているものでしたが、これは典型的な詐欺ですが最近の詐欺はいささか違うようです。

 最近の特殊詐欺は、「面識のない特定の者に対し、電話その他の通信手段により言葉巧みに話を持ちかけ、相手を錯誤状態に陥らせ、このことを奇貨として、他人名義の預貯金口座への振り込み、その他の方法により被害者から財物を交付させる。」極めて卑劣な行為であります。
更に特殊詐欺については、1)振り込め詐欺のくくりで4種類(@オレオレ詐欺 A架空請求詐欺 B融資保証金詐欺 C還付金等詐欺)と、2)振り込め詐欺以外の特殊詐欺のくくりで4種類(D金融商品等取引名目の詐欺 Eギャンブル必勝情報提供名目の詐欺 F異性との交際あっせん名目の詐欺 Gその他の名目)が横行しています。

 長野県警察のホームページの記載によれば、平成25年5月末のこれら8種類の特殊詐欺被害額は、県内で4億489万余円とのことであります。

 そこで、県内で特殊詐欺被害が、最悪のペースで発生している模様ですが、市民が特殊詐欺の被害者に巻き込まれないために、市は何ができるのか。

市民共創部長答弁要旨:市としては警察と協力し、「セーフティー須高」等の組回覧、前兆事案が市内や近隣市町村で発生した際の防災行政無線、登録者への防災防犯メールの送信等を引続いて実施して、注意喚起を図ります。高齢者が被害者となる事案が多いことから、高齢者の世帯訪問時や出前講座等を活用して、特殊詐欺の手口に対する理解を深め、予防、啓発と相談に努めます。


課題4. 須坂市の諸課題
1.観光振興策は、市民に雇用の場をもたらす即効性がある。
佐藤議員質問要旨:須坂市への平成24年の観光客数は113万人とのことです。一方、県内の観光地には8472万人が訪れました。そのうち、善光寺さんには凡そ626万人、志賀高原に330万人です。
◇私が機会ある毎に申し上げるように、善光寺さんへと志賀高原の訪れる観光客を、何とかしてこの須坂に招き入れるかために、須坂の名所・旧跡を全国にアピールして、須坂市に当面の目標として150万人の観光客を誘客しようではありませんか。
◇観光分野は、当市にどの位の経済効果をもたらしたか。
◇須坂市への観光客が増えれば、必然商店街も潤うことと成る。商店街が繁盛すれば雇用の場も確保される。観光振興策に力を入れて雇用の場の拡大・確保を図ることを提唱します。

産業振興部長答弁:データによりますと、平成24年は29億6300万円余の経済効果があり、平成23年と比較すると約1億5千万の増でありました。◇観光振興によってもたらされる雇用の場の拡大効果については、関係者と協議をしたい。

2.円安によるガソリン高騰の影響について。
佐藤議員質問要旨:こと石油に関しては、戦前戦後の防衛、経済、外交において最も重要な課題であり、また日本のアキレス腱でもあり、このことは時代を越えての課題であります。脱石油を求めての行き着いたエネルギー源が、原子力発電であったとも言えます。石油がガスに変わろうとも、日本の領土内でこれらの資源が得られない限り、何らエネルギー問題は解決されていないと思います。

 アベノミクスの大胆な金融政策、機動的な財政政策による言わばデフレ脱却のカンフル剤が効を奏し円安となりましたが、そのデメリットとして輸入製品が高騰しました。円安になることによってその反作用と捉えれば予想されたことですが、県内の身近な影響は、加温しなければ温い温泉経営者にとって大きな課題であります。
そこで、湯っ蔵んどのエネルギー源を石油からガスに切替るべきと提唱します。

産業振興部長答弁:湯っ蔵んどについては、ガスに切り替える予定です。

3. 洪水の危険性について。
佐藤議員質問要旨:洪水の危険性について。 境沢町にある「古川」は、かっては百々川(市川)が氾濫したときに、溢水を「古川」に流し込み、百々川本流に戻す作用をするものでしたが、近年は上部地区の雨水が都市下水として流れ込むようになりましたためか、ゲリラ豪雨がある度に、両岸ぎりぎりまで水位が一気にあがり、極めて危険な川となりました。
◇屋代線が廃線となり、橋梁も不要になった現在、「古川」の抜本的な改修が漸く可能であると思います。
◇八木沢川と違って、「古川」は先達が地形構造上を上手に利用したものであり、大雨でも樋門も機場設備も必要とせず、「古川」に流れ込んだ水を百々川に流し込み、更に千曲川に流れます。
◇然し最近の降雨量からして、万が一にも「古川」が氾濫、或いは土手が決壊した場合には、中堰田圃はおろか、塩川、高梨、日野地域、更に豊洲地区にまで水害が及ぶと考えられます。
◇「古川」の改修は市の最優先事業と考えますが如何ですか。

まちづくり推進部長答弁:「古川」は大変重要な幹線的な排水路です。衛生センター下流の断面が大きくなっている。屋代線廃線に伴い、道路が縦断勾配の見直しも含め、「古川」全体の状況を確認しながら、今後の対応策を考えていきたい。


課題5. 市民の命と暮らしを守るインフラ再構築について
佐藤議員質問要旨:ハコ物や公共インフラは、その多くの耐用年数である50年を越えることから、須坂市も老朽化対策への支援を検討する。新たに必要となる地方財政確保をどうするかが、大きな課題でありましたが、国が漸く動き始めたようであります。
◇総務省は既に自治体に、@施設の必要性や統合の是非、A更新する施設の優先度、B既存施設の長寿命化等を検討するように。更に、現下の地方財政の厳しい状況を斟酌して、適切な維持・管理のアドバイスや財政的な支援を検討すると5月22日発表しました。
◇国交省も今年の1月7日、老朽化が進む地方自治体の道路や橋、堤防といったインフラの点検・改修などを重点的に支援するため「防災・安全交付金」(仮称)を創設する方針を固めました。
◇長野県は県管理の国道、県道について、老朽化度に応じて改修の優先順などを定め、効果的な維持管理に繋げる「長寿命化修繕計画」を決定すると発表しました。
◇思うに、公共施設老朽化対策に関する国の支援策に併せて、須坂市のインフラ再構築を押し進めることが重要であると考えます。市長の将来に亘るビジョンをお示しください。

市長答弁要旨:厳しい財政状況の中、これまでも財政改革プログラムや第3次に亘る財政改革チャレンジプランに沿った改革により、庁舎、小中学校などの耐震補強工事や、施設整備を進めてきました。将来の財政状況を考えた時に、これまでと同じ行財政運営を、今後も継続しようとすると、真に重要な施設が運営できなくなってしまう課題があると考える。須坂市も全国的な傾向と同様に今後の人口減少、老齢人口増加による市税収入の減少、福祉費の増加とともに、老齢化が進んでいる公共施設の維持管理費の増加が見込まれる中で、公共施設の今後の維持管理が課題である。将来世代に負担を先送りしないためにも、どの施設が必要で、どの施設を優先的に今後も維持管理していくのか、施設の廃止や再配置などを考えていかなければなりません。行政も市民も「足るを知る」気持ちを持ち。将来に世代のために、今少し我慢し、やらねばならないことに責任をもってまいりたい。


(2) 須坂市都市計画審議会
 7月18日(木)、於:市消防本部大会議室
1)審議事項: @須坂市都市計画用途区域の変更について。
A須坂市景観計画について。
2)報告事項: @都市計画道路3・5・6八町線道路デザインについて。

  何れも原案とおりに承認、同意がされました。

 ※小職は、同日同時刻に長野広域連合議会議会運営委員会が、長野市で開かれたため、本審議会を欠席しました。


(3) 長野広域連合議会議員
 7月26日に7月臨時議会が招集されました。

@ 議案第6号 平成25年度長野広域連合老人福祉施設等運営事業特別会計補正予算(歳入・歳出)8781万3千円を追加しました。
A 議案第7号 監査委員に鈴木栄一氏(長野市)を原案とおり同意することに決した。
B 承認第1号専決処分(長野広域連合職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例)原案とおり承認することに決した。
C 専決処分の報告3件。
T.H24年度長野広域連合長野地域ふるさと事業特別会計補正予算。
U.交通事故による損害賠償額について。
V.交通事故による損害賠償額について−2


(4) 議員有志の会
 7月27日(土)午後1時30分、シルキー大ホールにおいて、第10回 3会派合同による市議会報告会を開催しました。司会進行は北澤雄一議員、三会派代表として佐藤壽三郎議員が参加された皆様に挨拶をしました。

 第1部は、平成25年度一般会計予算の概要説明、続いて6月定例会の議会報告として、○予算決算特別委員会3分科会の補正予算、○3常任委員会の調査研究で注目される課題等を四議員が夫々報告しました。

 小職は、9月定例会で審査された請願のうち「憲法第96条の発議要件緩和に反対する請願について」に関係して、憲法の最高法規性について歴史的由来等と旧帝国憲法と日本国憲法の継続性の疑問点を指摘しました。更に日本国憲法の三原則を分かりやすく説明しました。


第2部 市民の意見発表会 
1.基調講演                  
堀直虎公歴史小説の出版について。       
講師:市民共創部・生涯学習スポーツ課
○ 課    長  丸山 裕範 氏
○ 文化財係長 千葉 剛成 氏

2.今!なぜ堀直虎公なのか、直虎公は、本当に歴史を変えた人なのか、直虎公は、本当に郷土の偉人なのかについて、参加者、講師、議員間で意見交換を盛んに行いました。




2.
【佐藤壽三郎の議会外議員活動】


(1) 陳情等に基づく現地調査
日野地域児童クラブが鮨詰め状態であり、孫かあまりにもかわいそうである、何とかして欲しい。(塩川町在住の男性)

(2) 議員活動報告の配布・配信等
7月27日、28日、FAX版、電子版を配信。町内版を配布




3.

【佐藤壽三郎の自主研究】


        被後見人の人権擁護に関わる一考察

〇取り纏め文は議員活動資料編に掲載しました。



4.
【7月期の注目したニュース備忘録】

婚外子規定 違憲判断か 信毎 7.11
淫行処罰条例 県弁護士会が反対声明 信毎 7.17
第三セクター 三セク改革に新たな視点 総務省 信毎 7.17
被後見人選挙権 国が認め和解へ 信毎 7.17
県内ガソリン 2週間連続大幅上昇 時事通信 7.19
県内M&A 投資額1.85倍 13年上半期 事業基盤固める 信毎 7.19
景気判断 上方修正へ 政府3ヶ月連続 信毎 7.19
被後見人選挙権 国が認め和解へ 信毎 7.20


5. 【北信濃鏡】
7/3監査委員室 /2全員協議会、議会閉会 /3監査委員室 /8書類整理 /9監査委員室 /10監査委員室 /11議員間意見調整 /12監査委員室、講師派遣要請作成 /13横浜出向(祝言)/14議会書類整理 /15 議会書類整理、自主研究 /16百々川現地確認、行政書士業務、自主研究 /18長野広域連合議会・議会運営委員会、自主研究 /19会報編集、自主研究 /20会報編集、自主研究 /21会報編集、自主研究 /22三会派準備打合せ、会報編集、自主研究 /23長野広域連合議会下打合せ、司法書士と協議、議員間意見調整 /24監査室 /25行政書士業務、レントゲン /26長野広域連合議会 /27三会派議会報告会、懇親会、会報FAX版配信、会報印刷 /28会報配布、市民相談 /29監査委員室 /30監査委員室 /31監査委員室


平成25年7月31日

編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目(境沢町)