分別を弁える難しさ



 事知るべからざる者有り、知らざるべからざる者有り。
 忘るべからざる者有り、忘れざるべからざる者有り。
 
 【訳意】物事には知ってはいけないことがあり、知らなくてはならないものがある。忘れてはならないことがあり、忘れなくてはいけないことがある。

 人はこの按配が良く分からない。分らないから失敗もある。失敗をしながらこの按配を習得してゆくのであろうが、分別を弁(わきま)える難しさを示した文章と言えまいか。

三日前までは、干ばつ対策に取組まねばならない程大地は乾いていた。昨日、今日の雨は明らかに「恵みの雨」を越えて「水害」を危惧される降り方ではあるまいか。

 天とても、按配を配しがたいようである。況(ま)してや人間世界では尚更であろうにと軒垂れを見ながら思いに耽っている。

市政を預かる議員として、どうか天よ!「恵みの雨」で止んで欲しい限りである。

2005/06/28 (火)