心の中に生きつづけるもの


平成10年度PTA会長 佐藤壽三郎


 墨坂中学校創立50周年記念式典が盛大に執り行なわれましたことを、心よりお祝い申上げ、事業実行委員会役員の皆様のご尽力に感謝を申上げます。

 今日(2008年9月27日)は、墨坂中学校において、極めて意義のある歴史的な日であります。生徒のみなさんと、墨坂中学校に関わりのある人たちが、このように一堂に会して創立50周年を祝うのであります。

 50年前に書き記した墨坂中学校設立の趣意書と、その実現までの経緯をもう一度噛み締め、先達が心血を注がれた日々に思いを馳せ、さらに達せられたその偉業に首(こうべ)を垂れ、深甚なる謝意を表したいと思います。

 新生であった墨坂中学校は、赴任された歴代の先生方の熱き願いが、この学舎を巣立った数多(あまた)の卒業生の人生に、大きく影響を与え、教師と生徒の邂逅が、師弟としての出会となり、更にお互いの心の糧となる。それが幾重にも、幾重にも重なり五十年の歴史を築いたのです

 五十年の歳月は、かけがえの無い伝統や誇りとなり、更にこれらの伝統や誇らいが、在校生から後輩に受け継がれてゆく。この尊さは将に、墨坂中学校が地域に根ざす使命であり、この使命こそ永久(とわ)に続いて欲しい地域の宝であり、須坂市の宝と申せます。

 雨風(あめかぜ)を凌いで、3年間学校に通った自信は、みなさんに勇気と優しさをもたらすでしょう。墨坂中学校に学ぶ男子(おのこ)であり、女子(めのこ)たる所以です。

 墨坂中学校は、今や地域住民の心の束ねの場となっています。母校の役割をお互いが認め合い、更なる墨坂中学校の輝きと発展のために、世代を越えて後押ししようではありませんか。

 末尾になりましたが、生徒のみなさん、墨坂中学校創立50周年記念事業実行委員会の皆様と、ご参列の皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、あいさつの言葉と代えさせて頂きます。

 本日は、洵におめでとうございました。

(須坂市立墨坂中学校創立五十周年記念式典でのあいさつ)