何遍も読み返す書があるはず


 昨日、所用で塩尻に出掛けました。久々に冠着山のトンネルを越えました。平日であることと、世の中が不況なのでしょうか、高速道路長野道はガラガラで、爽快なドライブを楽しみました。愛車ぼろベンもうなりをあげて走っていました。それは久々に草原に放たれた黒豹のように、ハイウエイーを駆け巡りました。

 二十歳代、私の愛読書は「宮本武蔵」でした。何回も何回も読み返しました。青春のバイブルでした。求道者武蔵の「剣のために全てを犠牲にする」真摯な姿は、すばらしいと感じました。法律書を読んで飽きたら武蔵、亦法律書に戻る生活でしたが、吉川英治が描く「お通」が余りにも愛おしく感じてなりませんせした。二十歳代に若し武蔵を読んでいなかったならば、私の今はないと確信します。

2003/04/12 (土)