政治家に求められる 大切なものは



 「米大統領選の民主党候補者指名争いで、バラク・オバマ上院議員(46歳)が3日、指名獲得に必要な代議員数を獲得し指名を確定した。敗れたヒラリー・クリントン上院議員は3日、地元ニューヨーク州選出の議員らに対し、「オバマ大統領候補」の下、副大統領候補として出馬することに前向きの姿勢を示した。激戦の末に敗北が決まったのを受け、政治生命が絶たれない道を必死に模索しているようだ。」とCNNニュースは伝えている・・・

 しかし、クリントン氏は先日の演説で、1968年の予備選中に起きたロバート・ケネディ元司法長官の暗殺事件を引き合いに、オバマ氏の暗殺を想定したとも取れる物騒な発言をしていたではないか!

 あの演説を聴いたときに、私は極めて不快な戦慄を覚えた。その後の弁解も見え透いていた。否定すればするほど彼女の心底をさらけ出すこととなった。大統領候補者としてあるまじき発言でしかない。

 この一言を持ってして、もはや為政者の資格はないのではないか。とてもオバマ大統領候補者も、クリントン氏を副大統領としては、組むわけにはいかないであろう。

 私は、昨年6月の一般質問で・・・
 「昨年、長崎市の市長選挙は、選挙期間中に候補者が暗殺されるという痛ましい、あってはならない事件が起こりました。凶弾によって命を落とされた伊藤一長市長の口惜しさを思うとき、改めて民主主義を冒涜した行為に怒り、亡くなられた伊藤市長の御冥福を心よりお祈り申し上げます・・・
 今回の(長崎市長選挙における候補者銃殺事件)、これは言葉を変えるとアメリカではジョン・F・ケネディーあるいはロバート・ケネディーと選挙の前に殺されちゃうわけです。だけれども、この日本にはそういうことはなかった。これが日本の一つのいい意味の安全だったんですけれども、今回のこの選挙、候補者自身が、本来は無防備の候補者がいきなり射殺されてしまう。こういった事態が現実問題として日本で起きたということです。」と卑劣な犯行を非難しました・・・
 
 為政者の進退に求められるのは、「いさぎよさ」でしかない。「いさぎよさ」を持ち得ないことは政治家としてその資質がない!戦いに敗れても、潔く相手を讃えない。こんな人が億に一大統領になったとしても、日本の政治家は手をこすりとおすのであろうか?民主主義国家の先進国を自認するアメリカの大統領選挙は世界中が注目している。汚点を後世に残すことのない選挙であって欲しい。




2008/06/04 (水)