年の瀬や 木枯らし寒き 月さえて  壽茶
  
        
          寒いほどに思うことがある。もし月の光が暖かければ、信州はもっと・・・・

會報ことぶき 月報(No.50) 2002年12月号

(佐藤壽三郎市議会議員活動概報)

【コラム・千曲のかなた】

  気軽に東京見物に出かけられない、JRになってしまった。



  二十歳代に東京に行くには、当然国鉄でしたが、各駅停車、準急、急行、特急と料金によって色々な上京する方法がありました。学生でお金はないが時間があった私は、「急行信州」を使って往復しました。現在はどうでしょうか。東京に行くには新幹線一本であります。在来線は採算が合わないのでご承知のとおりしなの鉄道に替わりましたが、軽井沢が終点ではたとえ1時間半と言われても東京には気軽にいけません。一家して夜逃げする場合も、新幹線ではお金がかかる話です。学生も収入がないのに新幹線で往復をしなければなりません。これすべて親の負担です。譬えが悪いかもしれませんが、すべてが海老の天婦羅そば一品を商う店と申せます。

 しかし、そば屋さんに行くといろんなメニューがあります。かけ、もり、大盛、山菜、月見、たぬき、きつね、天婦羅等と幅があるのがすばらしい。本人の嗜好もあるが、銭がないときはかけそばで十分ではないか。それも卑屈にならないで食べられる。通は寧ろかけやもりを食べます。それとすばらしいのは、具を除いて、そばと汁と薬味は値段に関係なく一緒で、その店が自慢の味が楽しめる。江戸時代から庶民の財布を知っている、庶民出身のそば屋さんの気遣いだと思いませんか。そんな伝統を守っているからこそ、不景気でも客足が途絶えないのです。そば屋さんで、かけ蕎麦をすすりながら横目で品書きを見て、失われ行く日本人の「こころの巾」と「温もりの思いやり」を考えています。日本再生は、以外にこんなところに種があるのではと思えてなりません。




1.【 12月議会活動報告 ・私の一般質問から】

1.住民基本台帳ネットワークについて
   その後、どのような保護策が国で練られたか。

@住基ネットに関わる法や政省令に解釈運用についてのまとまった文書が整っていないと言われるが如何か。
A地方自治情報センターの法的性格と権能について説明をされたい。
B担当職員の要望は、何かあがってきているか。

2.駅前の周辺整備について。

@駐輪場の建設に関する、長野電鉄との交渉の進捗について。  
A駅前交番の復活について。 
B庁内に青少年の防犯を専門に調整する部署を設置することについて。

3.公文書の取り扱いについて。

@情報公開に関係しての市民の簡易な閲覧方法について。
A公文書の保存期間について。
B保存期間後の公文書の保存と閲覧について。
C須坂公文書館の設営と市民の便益について

4.精神障害者共同住居整備補助事業について。

@本事業計画が実施計画に至るまでの経緯を説明されたい。
A説明を受けた平成14年11月14日以降の事業進捗について示されたい。
B進展しない障害は何か。
C今後の事業展開について。

5.JBCに関わる問題について

@この11月27日に開催された株主総会の経過を詳細に説明されたい。
A発起人と増資に応じた株主に、事業清算に関しての意思の齟齬はなかったか。
B何故に、本計画が破綻したのか、取締役会で協議された主なる原因を示されたい。
CJBCの須坂への誘致断念に関わる、予想される今後の法的処理について示されたい。
DJBCの法人清算に絡む債務整理についての予想は。
EJBC予定用地の今後の活用について。

6.須坂市の来年度の税収見込みについて。

7.富士通に深く関わりのあった市内の商工業者への救援策を示してください。

8.失対事業対策として、須坂市はどのような施策を考えているか。

9.教育の真の目的について。

【一般質問の背景と答弁の評価】
 住民基本台帳ネットワークは、無用のシステムであると断言できる。電子政府を目指すなかで書類が全て電子化されるならば、住民票の照会は、単体のなす須坂市の電子認証で用は足りる。政府役人OBの天下りの為のシステム構築は無用と発言するも、市長は国家に恭順の答弁。

 須坂駅の周辺整備は、今勇気をもって、市が総力を挙げて対処しなければ、「須坂は無法の街」と化してしまう。⇔長野電鉄の社会的企業責任を追及することは当然ながら、市民の理解を得ながら抜本的な治安回復を図るべきと主張。市民生活部長の答弁は前向きと評価。

 公文書の取り扱いは、
開かれた行政府と開かれた議会を標榜し推進するならば、今後大きな課題となろう。今のうちにシステムの構築を急いで置かなければ失態を演じる。歴史の闇の中に葬ってはならない事案のプロセスが大切なのである。

 精神障害者共同住居整備補助事業は、人が人である尊厳を擁護し、その恩恵を受けることは誰しもに該当するものであるが、偏見や差別はこれを許さない。しかし須坂市が他の公共団体に先駆けてこの部分に陽をあててあげることが、いかに大切であるかを提唱した。⇔行政は推進。

 JBCに関わる問題は、JBCの須坂への誘致は砂上の楼閣であったのであろうか?その謎の部分を明白にしなければ市民は納得しないだろう。何故ならば総合体育館建設費の比でない巨費が動いたからである。⇒市長は弁明に終始。革新派議員は市長は政治責任をとって即辞職すべしの声もあるが、市の財政事情を慮るとき、残り2万坪の土地の売却が最優先で、政治責任はその後の問題とする小職の考えとに開きがある。

 須坂市の来年度の税収見込みは、9月議会で市長が発言した内容が「まさか?」と言えるほどの落差のある予算の是正であり、事業の見直しである。他市のように景気対策と雇用対策と言い切れないところに、富士通城下町たる須坂市の苦悩があるが、市民五万五千の安寧を如何に図るかを質した。富士通城下町の瓦解は長く影を引く。⇒市はてんやわんやの様子。

 教育問題は、人類の普遍な課題であり、教育をとおして人は育てられる。須坂の子弟は須坂が育てるものであり、国から指図される伝統や文化形成は、本当の文化でない意識の確認を当事者に質した。⇒市長は的外れ、教育委員長、教育長からは適宜な答弁あり。




 

質疑答弁内容は、当HPの「一般質問」コーナーにアクセスされて、ご覧ください。

1).本議会関係 会期:11月29日〜12月11日
議案第99号平成14年度須坂市一般会計補正予算第4号外15議案⇒可決。
     議会1件⇒可決。請願2件。意見書6件⇒可決

2).社会委員会関係
12月5日 高梨霊園区画増設予定箇所、痴呆性老人グループホーム(小河原)、須坂警察署横町中央交番の防犯カメラを視察。

議案97号 須坂市国民健康保険税条例の一部を改正する条例⇒承認

請願9号 医療保険制度の改善を求める請願⇒採択


議案第99号平成14年度須坂市一般会計補正予算第4号のうち所管事項⇒承認

○議案第100号平成14年度須坂市福祉企業センター特別会計補正予算2号⇒承認


議案第103号平成14年度須坂市介護保険特別会計補正予算第2号⇒承認

市内に13箇所ある長野電鉄の第4種踏切の廃止について。【調査研究】

ごみ指定袋使用枚数制限について外2件。【調査研究】

3).須坂市本議場等改修検討委員会関係
12月9日午前9時より本会議場、会派室、委員会室の改修について、本会議場は議長の席を移動して完全に対面式議場とする大筋で合意した件について、11日全員協議会で中間答申した。


2.【議員活動報告】
  第3回議員活動報告会盛会に終える。ご協力に感謝申しあげます

1, 11月24日開催された第3回議員活動報告会は、講師に若林国会議員、小坂国会議員(休講)、村石県会議員、吉池助役を招聘して開催された。来賓に行政書士会長野支部長、宅建協会須高支部、東洋大学校友会須高分会長、地元境沢町区長が参列された。後援会会員のご協力の下、盛会に終えることができました。


2, 長野県行政書士地方議会議員等連絡会議は、11月19日松本市で14年度総会を開催し役員改選を行った。会長に三井経光長野市議会議員(新任)、副会長に伊藤英夫高遠町議会議員(新任)、幹事長に佐藤壽三郎須坂市議会議員(再任)、会計幹事に和田英幸更埴市議会議長(再任)を選出した。



3.【論説・地方分権時代のもたらすもの】 
        議員は市民の代表である自覚が足らない!


 
 「松本市住民投票条例」素案は、住民投票の対象に「市政運営上の重要事項」とし、「市の存立の基礎的条件に関する事案」「特定の重要な政策や事業について、市民に特別の負担を求める事案」六項目だという。

 市民は有権者の四分の一以上の署名、市議会は出席議員の過半数の賛成による議決で、それぞれ市長に住民投票を請求できる。市長自身による発議も可能。市民や議会から請求があった場合、市長は住民投票実施を拒否できない。住民投票は有権者の二分の一以上の投票数で成立し、市民、市議会、市長は「結果を尊重しなければならない」とする内容だという。

 我々が地方議員である自負があるならば、議会と市政、議会と市民、議会と議員の法定関係と仕組を十分に見つめ直さねば、議会制民主主義は崩壊する。有賀松本市長が言うように、「市民の代表であるはずの市議が住民投票実施を求めるのは矛盾しないだろうか。市議の立場を軽視しているようにみえる」とする意見に私も全く同感である。いよいよ議会人としての見識が問われる時代が到来したと言える。

  松本市議会の議員有志が、常設型の住民投票条例案を開会中の十二月定例会に提出する方向で検討している報道がなされた。趣旨は「重要政策は直接投票によって、市民総意を市政に反映させるため」とする。投票の課題を定めない常設型の条例制定を、田中知事や県議有志が県条例制定すべしとの動きに刺激されたものかとも。



 4.【論説・合併論】推敲中

 5.【国県市町村の選挙報告と分析】 該当なし

 6.【保育園・小・中学校関係:すざかみんなの宝を、
             みんなの手で 慈しみをこめて育てよう

○墨坂中学校の体育館プール建設事業は、財政難のため完成見込みを18年度に先送りとなった。

○須坂保育園のクリスマス会に招待を受けた。1歳児の紹介は、まさかと目を疑った。〜2歳児の発表は元気がある。3歳児の劇ごっこは、よくまあ台詞を覚えたと関心。4歳児の楽器の演奏は、リズム感を求めるものであったがすばらしかった。5歳児の歌と劇は、来春小学校に上がることもあってか、大人顔負けの演技も加わり、「智」を感じた。結びに来賓として主役である園児127人に、「皆さん、今日はご招待ありがとう。大変楽しかったよ。おじちゃんの言うことを、どうか忘れないでいて欲しい。皆は、この須坂の宝であるということだね。このことを忘れないで、大きくなってください。」と挨拶した。


 7.【中央政界通信】 入電なし。
 8. 【69町区関係】
 都市計画道路「八町線」説明懇談会(第2回)は、上町公会堂で11/22午後7時から開催された。8/28〜9/4の町別説明懇談会で出された質問・意見について。事業実施までのスケジュールが話しあわれた。


 9. 【会派自由クラブ活動報告】本義会場の改修案の図面協議をした。

 10. 【古今の名言拾集】
秀吉は、正直5両、堪忍4両、思案3両、分別2両、用捨1両と日常の善行を換算したという。


政治家はどんなに素晴らしい理念や政策を持っていても、国民に理解されなければ意味がない。小沢一郎

 【会員の広場】
     会報ことぶき7号届きました。市長に諫言した佐藤さん、その直言を受け入れた
   市長のお二人に敬意を表します。物事を進めることより退くことのほうが難しい
   と言われています。頑張ってください。
G行政書士(元茅野市議)



注目のインターネット記事から
◎感動・支持 ○注目 △朗報・期待 ▽怒り・失望・哀悼
 

 ○冬のボーナス、3年ぶり5.16%減・日経調査 2002/11/26
 ○中海・宍道湖の淡水化中止を正式表明 2002/12/02
 ○公安調査庁、アレフの観察処分延長を請求 2002/12/02
 ○―9月期実質GDP改定値、0.8%増に小幅上方2002/12/09


 御免蒙候:市議会議員は、選挙区内での年賀状・ご祝儀・寄付等の行為は、法によって禁じられております。


【北信濃鏡】11/22後援会役員、会報配信/24第3回議員報告会/25議員報告会講義録配信/自由クラブ忘年会12/6清掃組合/7菊城流お浚い会、村石県議。/9議会検討委/11全協、本会議、慰労会/12議会報編集委/13議会報編集委/16議会報編集委/18須坂保育園



発行日・配信日 平成14年(2002年)1218

                
発 行 人  須坂市議会議員佐藤壽三郎
               
発行責任者 壽會佐藤壽三郎後援会竹村徹志
  長野県須坂市墨坂南一丁目6番23