空梅雨や 人も草木も 雨乞いぞ 壽茶(zyuccha)

  會報ことぶき 月報(No.81) 2005年6月号
(須坂市議会議員佐藤壽三郎の議員活動詳報)


【コラム・千曲のかなた】筆談すれば分かる国でありたい!


 私には数人の中国人の友人が居ます。来日されたときはわざわざ内陸の須坂まで足を運んで会いに来てくれます。中国語を話せない僕も、彼と筆談をすることで意が通じます。筆談をし始めるとメモ用紙が数枚にもなりますが、漢字が二人の心を通わせて、文字が国境の隔てを無くします。時には判読してお互いに爆笑することも!

 私が大連を訪ねたのは平成7年の夏であった。明治維新を日本国の青年と例えるならば、青年日本が朝鮮半島から遼東半島、そして満州に何故進出したのかをこの目で見たくて、大連と旅順を訪ねましが、思っていたとおり、中国は不思議な魅力がありました。男子にロマンを抱かせる何かが大地にありました。何時の日にか再びこの地を踏もうと湧き上がる何かを与えるものを感じました。

 我々は、隣国中国や韓国、北朝鮮、ロシア、台湾等の東アジアの人々とは、たとえ言語が喋れなくても、筆談すれば分かる国でありたいと願うものです。


1.

【6月定例議会のあらまし】

1)

本会議関係 

@6月9日午前10時開会 事件決議1件。条例9件。補正予算3件を一括上程、
提案説明、質疑ののち議案を各委員会に付託して散会。

A6月24日午前11時本会議を議事堂で再開。
事件決議1件。条例9件。補正予算3件。請願3件。推薦(農業委員会委員)1件。意見書6件を議決し散会。終了午後3時55分。

2)

議会運営委員会(全員協議会)

○6月9日
  @「クール・ビズ」の取扱について
   本会議は議長、委員会は委員長の状況判断で、上着を脱がせることができる。
   ネクタイは何れも着用。

○6月16日午前9時〜 第3委員会室
 議題:教育委員会委員の任命について。
    本日の議事日程について。意見書の取扱について協議しました。

○6月24日午前9時〜 第3委員会室
 議題:追加議案等について。本日の議事日程、議案の取扱について。
     9月定例会招集日を9月1日とすること外。

3)

会派代表者会議

○6月2日午前11時30分開会
 @農業委員会委員の議会推薦枠の取扱については、各会派は9日までに、
  推薦名簿を提出する。
 A人事案件について:教育委員任期満了に関わる後任について。
 B6月18日に行なわれる地方自治政策課題研修会の庁舎前出立は午前9時半とする。


○6月9日午前9時開会
 @諸報告及び表彰状の伝達
 A6月定例会の会期について
 B本日の議事日程及び議案の取扱について
 C議案等の説明
 D損害賠償請求事件「和解」の報告について
 E降ヒョウ被害報告について
 F北信3市議員交流会 ⇒今年は中止
 G須坂カッタカタまつりについて
 H凝人委員会の行政視察報告会⇒9月定例会中
 I議員研修会 ⇒7月5日午前9時半から開講
 J(仮)水管理計画プロジェクトについて
 K勤続10年議員の慰労会について


○6月9日 午後開会
 @農業委員会委員の推薦について
 A教育委員任期満了による人事案件について
 B議員勤続10年受賞議員の慰労会について


○6月17日午後1時半開会 第4委員会室
 議題:土地開発公社外3団体の決算・予算の説明を受けた。


○6月24日午前10時開会 第4委員会室
 議題:追加議案等について。
    本日の議事日程、議案の取扱について。
    追加案件の説明。議会定数等改革に関する懇談会開催。
    指定管理者になった場合の法人市民税。須坂市住宅耐震診断事業等外。
    9月定例会招集日を9月1日とすること外。


○6月17日午前11時開会 第3委員会室
 議題:農業委員会委員の推薦について意見の一致をみました。
    三木由紀子(相之島町)、西沢えみ子(塩野町)、永田栄一(境沢町)
    の各氏。

4)

総務文教委員会関係

@5月31日 6月議会の現地視察の確定について。

A 6月2日午前9時開会
  
イ. 6月定例会議案等について
ロ. 会期日程、招集日の議事日程及び議案の取扱について
ハ. 般質問の通告について
ニ. 意見書の提出の取扱と担当委員会について
ホ. 土地開発公社の事業報告等の説明は5月17日行なうことの確認
ヘ. 北信3市議員交流会について
ト. 須坂カッタカタまつり(7月16日)について
チ. 議会運営委員会の行政視察について
リ. 常任委員会の行政視察報告会について
ヌ. 議員研修について
ル. 会派室の改修について
ヲ. 企画員(係長扱い)の委員会出席について
ワ. 議場への花を飾る件について
カ. 会議録の目次における質問事項の表示について
ヨ. 議会報の写真掲載について


○6月12日 
第27回須坂市消防団消防技術大会の開会式に参列。

T.参加団員総数530余名。来賓に市長、議長、副議長、総務文教委員長以下委員全員、前消防団長、各町区長、前分団長らが華を添えた。日頃(早朝5時から6時半)鍛えたポンプ操法とラッパの吹奏を夫々の大会実施要領によって審査され順位を決めた。

U.技術訓練に絡んで、『今年も日滝小学校周辺に住む住民からという匿名の電話で、消防本部のみならず、人権センターや体育課へも電話をかけて、ラッパやエンジン音がうるさいから訓練を止めさせろと訴えてきた』等の報告を、総務文教委員長は関係者から受けるに及び、6月20日に開かれる総務文教委員会の消防関係審査内で、「消防団の使命である、市民の生命、身体、財産の保持並びに救出のための訓練時間と訓練場の確保」について善後策を講じたい旨を消防長に申入れました。


○6月20日(月)6月議会委員会審査日 午前9時〜午後5時
場所:第4委員会室
付託案件 T.事件決議1。U.条例5件。V.補正予算1件。
       W.請願6件。 X.陳情1件。

【請願・陳情】

 @請願第5号「義務教育費国庫負担制度」の堅持に関する請願 ⇒ 採択
 A請願第7号から第11号 消費税の増税に反対する請願 ⇒ 不採択
 B陳情第5号 「拙速に結論を出さず、県民合意の高校教育改革を求める意見書」
  採択を求める陳情 ⇒ 趣旨了承

【消防本部・消防署】

 @ <条例案>
   議案第59号 須坂市手数料徴収条例の一部を改正する条例について 
   ⇒ 原案のとおり決しました。

   議案第61号 須坂市コミュニティ消防センター条例の一部を改正する条例について
   ⇒原案のとおり決しました。

   議案第62号 須坂市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
   ⇒原案のとおり決しました。

   議案第63号 須坂市非常勤消防団員に係る退職報奨金の支給に関する条例の
   一部を改正する条例について 
   ⇒ 原案のとおり決しました。

   議案第64号 須坂市火災予防条例の一部を改正する条例について
   ⇒原案のとおり決しました。


  A <補正予算案>
   議案第65号 平成17年度須坂市一般会計補正予算第1号のうち所管事項
   (消防団員退職報償金) 
   ⇒原案のとおり決しました。


  
【総務部・総務課】
 
  @ <事件決議>
   議案第55号 長野県市町村自治振興組合を組織する市町村の数の増減について 
   ⇒原案のとおり決しました。

    <調査研究>
  @新潟県中越地震被災地視察研修
  A7月26日 防災研修会開催 会場:メセナ
  Bチャレンジプラン:平成17年度〜19年度実施計画。

【総務部・政策推進課】

議案第65号 平成17年度須坂市一般会計補正予算第1号のうち所管事項(新エネルギービジョン策定事業)⇒原案のとおり決しました。
  <調査研究>
  @第四次総合計画・後期基本計画策定スケジュール案について

【総務部・財政課】


議案第65号 平成17年度須坂市一般会計補正予算第1号のうち所管事項(財
産管理事業) ⇒原案のとおり決しました。

【教育委員会・学校教育課】

  
議案第65号 平成17年度須坂市一般会計補正予算第1号のうち所管事項(教
育奨励事業) ⇒原案のとおり決しました。
 <調査研究>
 @ 5月25日発生した異物混入の報告

【教育委員会・生涯学習課】

議案第65号 平成17年度須坂市一般会計補正予算第1号のうち所管事項(公
民館管理事業) ⇒原案のとおり決しました。

 <調査研究>
 @7月09日 すざか子どもフェスィテバル開催。会場:メセナ
 A7月30日 男女共同参画いきいきフォーラム開催。会場:須坂市公民館3階ホール
 B地域子ども教室推進事業 5月〜3月
 C信州すざか農業小学校豊丘校について

【議会事務局】

 @ <補正予算案>
   上記の課に共通の、議案第65号 平成17年度須坂市一般会計補正予算第1号
のうち所管事項(議会運営費)は、原案とおり決しました。

◎下記の課・局については、何れも付託された案件がなく、調査研究を議題と
しました。

【総務部・税務課】
【教育委員会・人権同和教育課】
【教育委員会・体育課


 @海の家の開設について
 Aゼッターランド・ヨーコさんの講演会について。
 B第17回竜の里須坂・健康マラソン全国大会について。

【会計課】

 @平成16年度各会計別決算書作成について。

 ○6月24日総務文教委員会開会
 消費税の増税に反対する請願5件の再審議 
  ⇒不採択と決するも本会議では議決された。

 ○6月24日本会議終了後、総務文教委委員会を再開。
 はしご車のオーバーホールについての説明会。閉会午後4時半。
 
5)

須坂市議会定数等改革検討委員会

@5月27日午後3時〜 第三会議室
議題:T.定数、報酬、政務調査費について U.議会と市民との懇談会の日
時と会場等について V.姉妹都市、友好都市の取組について W.その他

6)

須坂市社会福祉協議会監事

 @5月27日午前10時30分〜 於:須坂市社会福祉協議会会議室
   会議の種類:評議会
  平成16年度事業概要及び収支決算の認定。
 A平成16年度須坂市精神障害者
  授産施設「ぶどうの家」特別会計収支決算の認定。
 B会計監査報告

2.

【陳情、請願、議会外活動】

1)

私の請願・陳情に対する姿勢

 @義務教育費国庫負担制度の堅持に関する請願 ⇒ 支持しました
 A消費税の増税に反対する請願 ⇒ 支持しました。
 B拙速に結論を出さず、県民合意の高校教育改革を求める意見書の採択を求める陳情
   ⇒支持しました。
 C障害者自律支援法案の慎重審議を求める請願 ⇒ 支持しました。

2)

私の議会外議員活動

 @ 泉小路活性化の会の立上げに尽力しました。詳細は北信鏡に記載。


3.

【自主研究:地方議会と市議会議員】


第三考  議員定数の削減等に関して


 信濃毎日新聞は6月20日の社説にて、「議員定数・少なければいいのか」と論じた。

 一部の議員は、議員を削減することが議会改革だとする議員もいるが、そもそも歴史において、人々が血と命とを引換えに今日の議会制度を築き上げたことを咀嚼する必要がある。私はことある毎に主張するはここにある。議会がその権能を行使しえなくなった場合は、市町村の意志決定が粗雑に陥り、取り返しのつかない地方自治の瓦解が始まることは、歴史の示すところであります。


 先日の地方自治政策課題研修会で、ある講師は「議員は素人で良い」と強調していた。理由は「職員がプロだから」だと言うが、余りにも現場を知らない講釈師的発言に愕然とした。彼の言い分をそのまま鵜呑みにすれば、「官僚国家が、地方公共団体でも罷り通る」こととなる。地方議会も含めて、これからの議員は何がしにたけた知識を持った議員でなければならないと私は思うのだが・・・


 更に、私は須坂市に、法務部と外交部を設けるべきと繰り返して提唱をしている。「法の統治(地方自治の運営)」を図るには、市長だけが法律をわかっていても何の意味がない!法務部を求める所以はそこにある。亦、これからの「須坂市」は近隣市町村、県、国と互角に物事を取決めて行かねばならない。今以上に契約社会が進むのである。


 国政、県政、市町村の情報収集と情報分析は須坂市自身でなされたものであることが必要だ!東京のコンサル発信情報を鵜呑みにする時代ではない。須坂市が生き残るためにも「外交部」を設けるべきだと提唱する所以である。


 「にこにこ懇談」で、果たして須坂市の所期の目的を達することが可能だろうか? 例えば、市長は昨年、政和会の会派視察と合流して野沢法務大臣(当時)に面会して、「国(法務省=長野刑務所)は須坂市から水道水を買ってくれることの要望」を為した経緯がある。積極的な行動は評価するも、然し未だ要望は果されていないことは、6月議会の小職が為した長野刑務所に関わる一般質問に絡めて、「関連質問」で白日に晒された。経緯をみても国は中々しぶといと感じた。


第四考 地方自治政策課題研修会に参加して

6月18日(土)午前10時半〜午後5時
会場 厚生年金会館 主催:長野県議会議員研修会実行委員会

 今年も県議会議員の研修会に県下の市町村議員に門戸を開放して頂き洵にありがたく感じます。長野県を担う地方議員である県議、市議、町村議員が一堂に会して、共通課題を研鑚しあうことに、本件集会の意義があると感じます。


@議会制度改革の動向と「基本条例を議会に図る条例」の意義。

 講師:野村 稔氏 (元全国都道府県議会議長会調査部長)

【聴講評価】○野村氏の講義は法体系的論証よりも実務的議会運営論である。論理の構築に些か飛躍を感じるところもあるが、「入会権」に似た千差万別の「自治権」とはそういうものであろうが、それを「画一化」することは、実は中央集権国家の呪縛に寄与する矛盾を孕む。地方自治は(防衛、外交、警察機能、貨幣の発行権を除く)、積極的に国が行なっていた部分の権限の移譲を図るべきである。其の上での条例制定でなければ目的性が薄れる。




A政策・施策・行政評価システムの構築−評価システムの構造と住民参加型政 
策・ 施策評価コミュニケーションシステム


 講師:関田康慶氏 (せきたやすよし)(東北大学大学院経済学部研究科教授)

【聴講評価】○関田氏の講義は難解であった。氏が医学博士であることからも、隙間の無い理詰めであることは説得力がある。難点はスクリーンに映し出された文字の『緑、水色』の文字が識別できない。配布されたプリントに同じものが印刷されているが、これは文字が小さくて目の悪い小生には判読できない。然し、何遍も読み返し理解をする中に、宝珠を見出せる資料があると思える。統計学の素養が求められる講義内容であった。




B情報公開と説明責任について。

 講師:村尾信尚氏 (むらおのぶたか)(関西学院大学教授)

【聴講評価】 ○村尾氏は元大蔵キャリアであられるが、天は彼を大蔵官僚で終らせなかった。「人間万事塞翁が馬」かなと思われるほど、行政の深淵から浅瀬まで知り尽くした経験を語られた。話の内容が一番議員の実体験に近い話である分、興味が注がれ聞く者を魅了したのではないか。時に金融論については背筋か凍りつくような透視をされた。議員として現実を直視したい。彼が北川三重県知事の下で県総務部長(大蔵省より出向)として辣腕を振るった改革の評価は、いま少し時間を要するであろう。



9.

【会派自由クラブの動き】



 1)6月議会において、会派所属全議員が一般質問に立ち市政を質しました。
   @丸山久雄議員:湯っ蔵んどの経営外4件。
   A佐藤壽三郎議員:長野刑務所外3件
   B植木新一議員:農業政策外2件

 2)地方自治政策課題研修会に会派活動として参加。

 3)6月議会で、消費税の増税に反対する意見書提出に当会派は賛成しました。

 4)6月25日 早稲田大学創立125周年記念講演会。早稲田大学大学院公共
   経営研究科教授北川正恭氏の「地方分権改革と地域経営」
   を会派活動として聴講。


10.

【古今東西の名言集から】治世の極め

 中国の帝尭は、天下を治めて50年も経ったので、果たして万民が自分を皇帝として認めているかを試すために、忍んで巷にでたところ、老人が口に物を食べながら、腹鼓を打ち、「日出(い)でて作(な)し、日入りて息(いこ)う。井をうがちて飲み、田をたがやして食らう。帝力何ぞ我に有らんや」と歌っていたのを聞いて満足したとか(NHK/漢詩の誘いより抜粋)。仁徳天皇の「かまどの煙」は余りにも有名だが、天皇は帝尭に倣われたのかも知れない。

 現代に通じる話ではありませんか!政は畏まって見せびらかすものでは決而無い
こと。人を思いやることこそが政と。



16.【北信鏡】5/30 泉小路活性化の会 /31議会調整会議、泉小路活性化の会、市民相談 6/1苦情相談 /2議会運営委員会、会派代表会議 /3自由クラブ会派会議 /4市民相談、行政相談、泉小路活性の会 /5後援会協議 /6商工会議所支部長会議、市民相談、行政相談 /7総務文教委員会現地調査、市民相談 /8市民相談 /9全員協議会、6月議会開会、質問調整 /10苦情相談 /11 苦情相談、市民相談 /12 消防団視察、市民相談、質問調整 /13苦情相談、行政相談、/14〜16一般質問 /16議会調整、会派懇談会、総務文教委員会 /17市政調整、議会運営委員会、全員協議会 /18研修会 /19 泉小路活性の会 /20総務文教委員会、反省会 /21 市民相談
/22総務文教正副協議、他会派議員協議 /23田川新教育委員長表敬訪問、市民相談、総務文教委員会協議 /24本会議、議会運営委員会、全員協議会 /25早稲田大学講演会



発行日 平成17年6月27日  
編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽三郎
fax 026-245-5673 Tel 026-245-0050 須坂市墨坂南1丁目(境沢町)