いよいよの 希(のぞみ)開けや 門出かな 壽茶
佐藤壽三郎の議員活動詳報 |
(ことぶき月報No.114・2008年3月号) |
千曲のかなた をご覧下さい。 |
1.【3月定例会のあらまし】 |
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(1).本会議の概要報告 |
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2).本定例会における私の政治姿勢 @ 平成20年3月25日午前11時から本会議が再開され、事件決議6件、条例16件、補正予算9件、当初予算11件、請願1件、人事4件、意見書7件を原案とおり可決し、3月定例会は閉会しました。 A ◎須坂市参与に関する条例の制定について ⇒ 私は反対しました。 反対の理由は、第113でお示ししました。 B 人事同意案件については、T.副市長井上忠恵氏の再任。U.須坂市監査委員 今井彰氏の再任。V.須坂市公平委員会委員に山野井清尚氏の就任。W.須坂市固定資産評価審査委員会委員に中村嘉夫氏の再任を同意しました。⇒私は全て同意しました。 C 議会に示された意見書に対する私の議決姿勢です。 T.障害者の「希望の旅事業」の継続を求める意見書 ⇒賛成 U.老人医療費給付事業の継続を求める意見書 ⇒賛成 V.新保険業法の「経過措置期間」」の延長を求める意見書 ⇒賛成 W.新保険業法の「適用除外」を求める意見書 ⇒賛成 X.「嫡出推定」に関する民法改正と救済対象の拡大を求める意見書 ⇒賛成 Y.後期高齢者医療制度の抜本的な見直しを求める意見書 ⇒賛成 Z.道路特定財源の確保に関する意見書 ⇒賛成 |
3.【 私の3月定例会における私の一般質問趣旨 】 |
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1.住民自治について |
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(1)「限界集落」について @「限界集落」に該当する地域が須坂市に存在するのか。 A 山間地における住民自治について (2)住民自治の基をなす小学校の役割の捉え方について 【質問要旨】 子どもが各家庭の宝であるように、小学校が地域の宝であり、地域の人の結びつきの中心であることは、今も昔も変わりは無い・・・。 限界集落の元凶は、明治初頭に納税を年貢から貨幣に一元化したところに国民の悲劇が生じた。現代のように公共料金、光熱費、ガソリン、電話料、新聞代、学校の給食費等すべてが、現金を必要とする生活パターンに代われば尚更とも言える。山奥で林業や農業に携わってきた人々は山を棄て里に出て、現金を得なければ生活できない事実をしるべしである。 遥か昔から、山里で林業や農業に勤しむ人たちこそ、実は自給自足が基本の生活であったことを忘れてはならない。であれば、これらの人々が山里で生計が出来る施策を講じてあげることではなかろうか。このことは山里が蘇り、しいては小学校を守ることに通じまいか。須坂が地方分権時代に生き残れる重要な課題であると勘案して市長の税感覚を質しました。 |
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2.須坂市の公文書保存館の設置について |
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(1)公文書保存の保存の方法、保管場所について (ア) 市が現在行っている公文書の保存方法、保管場所について。 【質問要旨】 登記所が長野に統合されて、須坂の登記所は空家状態である。登記所は登記簿や地図の原本。戸籍が保管されていた役割と構造上を勘案すると、将に保管庫の機能を備えた建物と言える。これに着目し、この施設の払下を国に求めるべきであると感じるが如何かと提唱しました。 |
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3.須坂市民の安心安全を守るために |
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(1)医師確保に向けた県の取り組みと市の連携について @県が最重点課題と掲げた医師不足対策と須坂市の競合施策について。 A @、によって県立須坂病院の産科休止問題の回避の見通しは立つのか。 【質問要旨】 県立須坂病院がこの4月から産科を休止することについて、俄かに「困った!困った!さあぁどうしてくれる!」の騒動が須高地区を巻き込んだ。須坂病院に産科医師を1名補充すれば全てが解決するかの単純な問題ではない。昨年の12月定例会でもこの問題を取り上げましたが、今回は更に 1) 婦人科、小児科のお医者さんがいなくなった原因を見極める必要があるし、更に、医師の補充が侭ならない!このことについての原因は、実は「医師と患者の信頼関係にある」ことに気づくことが必要であるのではないか。誰しもが生きたい。本人や家族が発病すれば、どうか病気が治って欲しい願いはみんな一緒である。然しお医者さんも神様ではない。感謝の気持ちを忘れて、医師に過剰な要求を迫り、これが叶えられないと恨んだり司法手段に訴える。このことについては、国も「無過失補償制度」を今年中に発足する見通しの様ですが、お医者さんが医師の使命感を感じ、生き甲斐をもって活動して頂くための手立てこそが大切であることについて質しました。 2) 県立病院の地域に果たす使命や役割を再度見直し、医師の派遣或いは招聘を待っての病院運営ではなく、信州大学医学部の附置機関としての県立病院機構改革を県と共に推進すべきではないかについて。 3) 信州大学医学部に、須高地域の学生枠を1名確保して、4年毎にあるいは6年毎にお医者さんになって地域の皆さんの命を守りたいと欲する医学生に学費の貸付等の援助をし、地域で必要な人材は地域が育てる基本に戻ろうとすることが必要なのではないかについて提唱しました。 |
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4.福祉行政について |
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(1)福祉行政における課題について @ 須坂市おける少子化と高齢化の現状と課題について。 A 須坂市の三位一体改革における影響について。 B 団塊世代の高齢化の進行に対し、今後どのようなす福祉を目指すのか。 【質問要旨】 かつて高度経済成長時代の福祉は、ゆりかごから墓場までというスローガンのもとに手厚い福祉を目指してきた。須坂市では第四次須坂市総合計画の施策の大綱第1節では、「少子・高齢化社会に対応し安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり」を掲げ取り組まれている。 ここでは、超高齢化時代に対応した健康づくりの推進、少子化と超高齢化に対応した福祉社会の構築を掲げ、施策では健康づくりの支援、安心して医療が受けられる体制の整備、みんなで支えあう福祉のまちづくり等を掲げ取り組まれており敬意を表するものである。 現在は国の三位一体の改革で、国の補助金を減らし、地方に税源を委譲するのに合わせ、地方の財政不足を補う地方交付税も一体的に見直し行政の効率化と地方の裁量権拡大にはつながらず、福祉については国の制度等仕組の中で負担のルール化され、市町村等地方の実態は景気、経済の低迷等も相まって、体力的には相当厳しいものを余儀なくされているのではないか。 須坂市では今後も持続発展可能な福祉を進めるとされているが、今後の福祉行政を進める上での課題を質しました。 |
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5. 経済・産業施策について |
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(1)経済・産業施策における課題について @ 円高進行と市内製造業の経済見通しについて。 A 原油相場高騰による市内の農商工への打撃について。 B 政府の原油高対策実施施策についての市の対応は。 【質問要旨】 信州須坂の企業も、海外に進出して外貨を稼いでいる頼もしい企業が見受けられるようになりました。信州須坂の心意気とも思えます。 円相場が1月16日に105円台後半まで急伸し、株式市場の大幅続落とともに景気の先行きに不安を投げかけました。3月4日には円は3年ぶり102円台に上昇しました。輸入関連企業が多い県内製造業は、円建て取引や為替予約で対策を講じているところも少なくないが、円高がこのまま進むことへの警戒感が強まっていると信濃毎日新聞は1月17日に続き、3月4日円高長期化を警戒と報じております。企業にとっては、1円の円高で営業利益が8億円減少するとのことであります。因みにニューヨーク市場は日本時間3月8日午前7時で、102円63銭〜73銭で取引を終えたとありますが、今期の想定為替レートは1$=115円と踏んでいる企業にとっては不安と言えます。 原油相場が1バレル100$という歴史的な高値水準に乗せたのが今年の年明け3日のことでした。信濃毎日新聞の資料を援用すると1998年(平成10年)ではアジア通貨危機の余波で1バレル10$台、2003年(平成15年)年初め32$近辺であったとことを思うと、「どうなっているんだ?」とうようりも今は 「これからどうなるんだ?」の不安がつのります。 原油高騰で強まる、物価上昇圧力が経済への逆風となるのは必至と、経済専門家は唱え、このことは日本にとっても米国などへの輸出減、個人消費の減退や中小企業の業績悪化に陥る経路となることが予想されます。 内閣府も中小企業の業績悪化や消費者心理の冷え込みで日本経済全体の減速につながる恐れがあるとし、政府系金融機関の融資拡大や返済繰り延べ等が対策として盛り込まれているが、これらの施策と須坂市の施策の呼応する部分は何か。これらの事情は、須坂の企業にも重く不安として圧し掛かっていると思料されますが、須坂市自身、これらの情報をどのように分析されているのかの疑問を質しました。 |
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6.【保育園・小・中学校・教育委員会関係】 |
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須坂市立の小学校(11校・19日午前中)と中学校(4校・18日午前中)の卒業式が一斉に挙行されました。小職は地元市議会議員として森上小学校と墨坂中学校の卒業式に参列しました。 @ 平成20年3月18日午前9時〜 市立墨坂中学校卒業証書授与式。 〇卒業生167名 〇教育委員会から西澤教育委員長。 来賓に三木市長、地元市議会議員、区長、民生児童委員外 地域役員が多数参列。 〇黒岩和博校長の贐のことば「人との偶然の出会いが知人となる。 知人がやがて友人となる。友人が更なる信頼の絆を生んだとき仲間となる。 仲間として培う力が時を動かすことができる。」 A 平成20年3月19日午前9時〜。市立森上小学校卒業証書授与式。 〇卒業生49名 〇教育委員会から西澤教育委員長。来賓に市長代理として太田消防長。 地元市議会議員2名、通学区域の区長、民生児童委員、PTA役員外 地域役員が多数参列。 〇業田凌千校長の贐のことば。「過去があって今がある。 今があるから未来につながる。今がすべてであり、今が大切なのだよ。 どうか明るく直おき心もって(校歌の一節)成長して下さい」。 【自評】校長先生の贐のことばは含蓄がある。今年も素晴らしい話しを拝聴できた。 |
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16.北信濃鏡 3/1市民相談 /3陳情処理、一般質問推敲 会報起案 /4 代表質問 /5会報推敲 /6一般質問 /7一般質問 /8長野出向 /9市民相談 /10議会運営委員会、全員協議会、一般質問 /11 研修会 /12経済建設委員会 /13総務文教委員会 /14予算特別委員会 /15市民相談 /17予算特別委員会 /18中学校卒業式 /19小学校卒業式 /21予算特別委員会 /23会報配布 /24会派調整会議、市民相談 /25議会運営委員会、全員協議会、議会閉会 /26市民相談 /28出張 /29議会報原稿推敲 /30議会報原稿推敲 /31選挙管理委員会届出 |
今月号は、佐藤壽三郎メールマガジンVol.274〜Vol.278をまとめたものです。 |
発行日 平成20年3月31日 編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽三郎 |