鈴虫に 夜半起こされ 舟をこぐ 壽茶


佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報(No.155) 2011年8月号


終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。

【須坂市議会9月定例会のあらまし 】

 須坂市議会9月定例会は、8月31日開会。会期は30日間(閉会予定日:9月29日)です。今議会には事件決議3件、条例3件、決算認定10件、補正予算8件が上程されました。議会へ出された請願は3件でした

1.
【私の議会内議員活動】

1. 9月定例議会の日程

8月31日 午前10時 本議会開会
    1日〜2日 委員会毎の現地視察
    6日午前9時〜 決算特別委員会総括質疑
7日〜12日(平日)午前10時〜 一般質問 
    13、14日 経済建設委員会、同予算特別委員会分科会 
    15、16日 総務文教委員会、同予算特別委員会分科会
    20、21日 福祉環境委員会、同予算特別委員会分科会
    26日  予算特別委員会・決算特別委員会(全体会)

 ※委員会審議・審査開始は何れも午前9時〜
    29日 午前11時 本会議 議案の採決の後に閉会。


2.4会派の決算審査の試み
 予算決算特別委員会における、決算審査が従来の方式を踏襲することに疑問を抱く4会派(新自由クラブ、無所属クラブ、須坂市民クラブ、日本共産党市議団)は、政策提言型決算の審査方法のあり方を協議しました。

◎決算審査について
 ア).予算決算特別委員会を立ち上げた経緯は、
@ 予算の分割審査を法は認めていない。
A 議員全員が予算・決算審査に関わりを持ちたい希望がある。
B 議会として、予算や決算の審査のあり方は、必然変革をせざるを得ない時代の要請がある。
C 事業仕分は議会(議員)にとって議会の未審査の指摘に他ならない。
D 議会無用とする一部有権者への議会制民主主義が何故議会が必要な制度であるのかの示し。これらを勘案して須坂市議会は予算・決算特別委員会を設置したものである。

 4会派は、決算審査を来年度の新予算に影響力のある事業評価をして、議会の政策(施策)提言をすべしと、議会運営委員会に提案したが、須坂市議会独特の慣例である、満場一致でなければ既設方針は変えられない方式に阻まれた。

 4会派は、議会運営委員会で会派輝創会が予算審査を従来とおりに運用したい意向を受けて、4会派独自で平成22年度決算内容のうち、9事業について特選して様々な角度から評価を加え、オリジナルなとりまとめをする。取りまとめたものを本議会終了後市長に政策提言として提出することとしました。

 その結果、次のスケジュールで行動することを合意しました。

番号 内   容 議会日程 合同会議日時
1 9項目の「事業の特定」作業
8月8日10時
2 市長部局より事業評価の報告書を要求手続
8月8日 総務部長宛
3 市長部局より事業評価の入手
8月22日
4 事業評価の検討会議と9月定例会の現地査察先の特定と質疑 ※を調整
8月24日
4-2 月定例会代表質疑・決算分科会の質疑作成 質疑通告 8月31日 8月31日
5 9月定例会での代表質疑での情報収集
※本会議に同調
9月6日 班毎に随時協議
6 9月定例会各決算分科会での質疑応答
※本会議に同調
総務文教決算分科会  
経済建設決算分科会  
福祉環境決算分科会  
9月13日
9月15日
9月20日
委員会審査中は、状況に応じて随時協議
7 合同会議を開催して、各分科会の質疑応答結果報告の取りまとめ
9月22日
8
合同会議を開催して、3項目の委員会別評価書の作成作業(1回目)
9月22日
合同会議を開催して、3項目の委員会別評価書の作成作業(2回目)
9月27日
合同会議を開催して、3項目の委員会別評価書の作成作業(3回目)
9月22日
9 4会派としての総合評価書の作成。
9月28日9時
10 市長と意見交換会。総合評価書に基づく提言を行なう 議会第3委員会室
10月11日
11 9月議会報告会 於:シルキー第2ホール
10月9日13時
 
 9月議会報告会は、どなた様も入場できます。駐車場は須坂駅前長野電鉄駐車場をご利用できます。お仲間をお誘い合わせてご参加下さい。

2.
【佐藤壽三郎の議会外議員活動】


(1) 陳情・請願の取次

1)陳情取次の成果
 米持町住民から「通学路の安全性の確保を図られたい」陳情に対し、須坂市道路河川課、米持町区長と小職との協議により、「歩道として利用している暗渠部分をグリーン色に塗り、運転者に注意を喚起する」ことで合意。ペイント作業は、地元児童との約束通り8月20日までに全ての工事が完了。2学期から児童たちは「緑の歩道」を自分たちの歩道として登下校しております。


約600mペイントされた歩道を喜ばれる地元区長。


3.
【9月定例会一般質問で取り上げる5課題の要旨】

1.須坂市の行財政について考えられたことがありますか?
1). 東日本大震災に絡む諸課題について
@ 6月定例会以降の須坂市の財政・経済の見通しについて。
経済的不況と市民が持つ社会的不安感がデフレ状況から抜け出せません。東日本大震災でズタズタにされた流通経路も回復。然し円高による製造業等の輸出関連業種は減益・赤字です。市長の先読みを質します。
A 長野県が全国で倒産件数が最多であることをご存知でしたか。須坂市内の企業主も四苦八苦されていると思われます。倒産増加傾向にある現状を踏まえて、臨機応変な須坂市としての、緊急経済対策の検討を市長に促します。
B 須坂市は、経常収支比率が全国平均を下回っていますが、類似団体・県平均を上回っています。財政の硬直化が須坂の課題です。H22決算はH21年に比べると2ポイント改善されました。来年度の須坂市の税収見込みについて質します。
C 9月2日、野田新内閣が発足しました。新内閣は明らかに増税、消費税引上げ政策を掲げることが予想されます。市長の先読みを拝聴します。

2.須坂市が抱える環境問題について関心をもちましょう!
1). 最終処分場候補地が抱える疑義ついて。
@ 長野広域連合が掲げる最終処分候補地の本年度事業の進捗状況を知りましょう。
A 仁礼町の住民である「最終処分場反対の会」他が提出された署名の重みについて。
B 市が仁礼町に丸投げして行なっている「民意のくみ上げ」手法に異議あり!
C 恒久的に市民に関わりを持つ「最終処分場」の候補地の合意形成を仁礼町に押し付けて済む問題でしょうか。5万3千市民の問題です!
D 「住み良い須坂を考える会」が立てた看板が、政治的圧力をかけられて場所を二転三転する事態がこの須坂で発生してます。憲法問題として考えてみませんか。
E 仁礼町の住民が反対している最終処分場候補地を、長野広域議会で「最終処分場決定」の議決は、須坂市民の民意を反映したと言えるかの疑問があります。
 


最終処分場候補地

 3.故郷の自然と暮らしを守るために
1). 高甫地域住民を悩ます悪臭について、多数の人から苦情がありました。
@ 悪臭に関して、市は県とどのような連携施策を講じているのでしょうか。
A 悪臭が飛散する地域は上八町だけでなく、明徳町、村石町、亀倉地籍にまで及んでいる実情を市は掌握されているのか。市民の皆さんはご存知ですか?
須坂市は、この悪臭問題をどのような法的手法で解決されるのか。具体的な手法を被害者のためにも説明しなくてはなりません。


肥料工場を現地視察

2). 良質な須高地域の水資源確保について。須坂市の大きな財産は水です!
@ 須坂市の水瓶である東地区の水の保全が最も大切な政策課題です。
A 峰の原高原は須坂の水瓶です。下水道の接続率向上が良質の水を確保します。
B 福島原発に当市より更に近い群馬県前橋市が市民に発している情報はたいへん貴重な資料です。前橋市が行っている8項目について、須坂市も市民のために放射線空間放射線量の測定を実施すべきと思います。

4.須坂温泉は市民に有益な施設でしょうか?
1). 「須坂温泉のあり方について(提言)」を下地に市政を質します。
@ 「須坂温泉の現状について(提言)」に拘る市長の認識は。
A 須坂温泉の株主における構造的特異体質について、市民は関心を持つべきです。
B 問題点として指摘された「最後は須坂市が責任をもつ」という暗黙の経営意識について、こんなことは許してはなりません。
C 須坂温泉は、もはや第三セクターとしての役目を終えたのではありませんか。
D 須坂市と須坂温泉の関係について市民は関心を払うべきです。


かけ流しが自慢!須坂温泉音羽の湯

5.生命・財産に拘る防災について日頃から家族で話し合いましょう
1). 市民を災害から守るために
@ 須坂市から最も近い刈羽原発の安全性と万一の原発事故について、庁内で論議されたことはあるのか。原発安全神話は崩壊したことを受け止めねばなりません。
A ゲリラ豪雨と市内の水路の溢水対策について。
八木沢川の溢水は解消されているのか。
米持町の国道403号線交差点付近の、降雨時に常習的にみまわれる道路の冠水状況解消のための工事の進捗状況について。
都市下水の流れ込む境沢町の古川は、近年溝の縁まで水位があがり満杯状態で、住民が濁流に巻き込まれないか心配です。境沢町内を走る農業用水路は側溝の容量を超える水量が一気に上流から流れ込むために、水路から溢れ出て住宅の床下に流れ込む状況です。これらを解決するには、側溝の改修を図るか、水路を変えるかの選択でしか、境沢町の溢水問題は解決されません。
B 市民を災害から守るために、市に防災無線ラジオの購入斡旋を提唱します。


     普段はおとなしい須坂市境沢町の古川 



11. 【北信濃鏡】
8/1法務局、長野地方事務所 /2免許更新 /3市河川課 /8四会派協議、市民相談 /10瓜観音 /11松代探訪 /12市内探訪 /13〜16盆休 /17米持区長と協議 河川課&家屋調査士と協議 /18歩道塗色作業確認、須高市町村議会議員研修会 /19米持町出向、行政相談 /20米持町出向、市民相談 /21スクラップ編集 /22スクラップ、市民相談 /23スクラップ /24議会運営委員会、会派団長会議 南部地域公民館 /25市民相談、スクラップ /26スクラップ、市民相談、議会出向 /27市民相談2件 /28防災訓練 /29四会派会議 /31全員協議会、議会開会、予算決算特別委員会、福祉環境委員会


平成23年9月1日
編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目(境沢町)