ワンダフル 百花繚乱 おらが里  壽茶 


佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報(No.163) 2012年4月号

終世書生気質 : 千曲のかなた をご覧下さい。


 【須坂市議会6月定例会にむけて】

1. 【私の議会内議員活動】

(1) 全員協議会
 中央公民館職員が複写機使用料等、約78万円を着服していたことが、信濃毎日新聞により報道されました。このことについて議会は、全員協議会において関係する部長と所管課から詳細な説明を受け、それなりにことの事実を知りました。
 この不祥事は、市民が寄せる須坂市役所及び市職員への信頼を大きく失墜させたものでありますが、使用料や手数料は他の多くの課も取り扱っているにも拘わらず、このような失態は生じていないことも認めなければいけない。犯罪を犯した理由は様々であるが、要は人の問題である。


(2) 長野広域連合議会議員活動
 T.臨時議会を招集。平成24年4月27日 於:サンパルテ山王
   @議案
イ. 副広域連合長に黒田和彦氏(長野市副市長)を了承。
ロ. 長野広域連合選挙管理委員会委員及び補充員の選挙について。
○須坂市議会関係 補充員 北原勲氏(須坂市選挙管理委員会委員長)を了承。
ハ. 専決処分の報告(交通事故による損害賠償額について)を了承。

 U.議員研修会
     演題 信越観光圏事業計画の概要
        〜善光寺発こころの旅路「信越ふるさと回廊」〜
     講師 信越観光圏協議会事務局
         財団法人ながの観光コンベンションビューロー
         常務理事 丸山文昭氏
    ◎講演要約
     @観光行政をめぐる最近の動き
     A観光立国を推進する上での人材育成の重要性
     B国内における旅行消費額(H21年度)
     C観光は点から面へ=広域観光の推進
     D観光圏整備法について
     E観光圏整備事業について
     F観光圏整備実施計画認定地域(全国で49地域)
     G信越観光圏の構成市町村
      A)信越観光圏整備の基本戦略
      B)信越観光圏で戦略的に進める旅
      C)観光圏整備計画の目標
      D)滞在促進地区
      E)観光圏事業の体系
      F)個別事業計画
        a-1.連泊・転泊促進事業
        a-2.健康と癒し・温泉地の魅力増進事業
        a-3.ふるさとでおもてなし事業
        e-4.ふるさとの原風景ブラッシュアップ事業
        b-1.トレッキング・ウォーキング等推進事業
        b-2.ふるさとの食の魅力体験事業
        b-3.信越歴史回廊・魅力体験事業【街歩き推進事業】
        b-4.ウィンターリゾート再生事業
        b-5.着地型旅行商品開発・販売促進事業
        c-1.お手軽バス運行等2次交通整備事業
        c-2.北回廊バス充実・信越回廊ハイウェイパスの新設事業
        d-1.観光圏情報発信事業
        d-2.観光圏ゲートウェイ整備事業
        d-3.観光圏プロモーション事業
        e-1.マーケティングデーター・顧客満足度管理事業
      G)実施体制

   
2. 【佐藤壽三郎の議会外議員活動】

(1) 4会派による合同議会報告会を開催しました。

 第6回・4会派合同議会報告会は4月26日午後5時より、シルキー小ホールで開催しました。今回は講師の都合で休日ではなく、平日の夜間開催となりましたが、20名の市民、区長、監査委員、市職員のみなさんがご参加くださいました。主催者として深甚なる御礼を申し上げます。

 第1部は、3月議会定例会の事件決議、条例、H23年度補正予算、H24年度当初予算、3常任委員会における調査研究等での課題や争点を、レジメを作成した議員が参加者にご報告する形式は毎回同様ですが、内容がその都度違うのが議会報告会です。議会が生きものであり、行政も亦同様である以上、第1部の手法は今後も変えることはできません。

 第2部は、今回はこの3月まで、須坂市代表監査委員を務められた今井彰氏に、「監査委員の眼・須坂市の財政の課題について」を演題に講演していただきました。

                      千曲のかなた 4月26日


○ 今井彰氏の講演要旨
1.監査とは何をするのか
@ 役割と選任について:監査機関としての中立性と公正不偏を強調。
A 範囲と対象:市並びに市に関連する全ての機関に及ぶことを説明。
B 監査の方法と主眼:予算の執行が忠実に執行されていたかの精査。
C 監査の種類:一般監査、検査、審査、特別監査、その他の監査の違いを詳細に説明。
D 監査体制の問題点として。
イ) 専門性と独立性を活かすために外部監査委託の市もある。
今井講師は、一級建築士による工作物の積算の妥当性や税理士等の経理の査察力についての弱さを痛感する旨の発言あり。
ロ) 事務局スタッフの充実の必要性

2.須坂市のかかえる問題
 @須坂市が収入増の方策
   企業誘致、観光PR、若者の来る町、一過性でないものを指摘された。
 A市税等滞納額の解消を図ることの必要性を説かれた。
      平成16年        平成23年
   市 税 3億4800万円 ⇒  7億2000万円
   国保税 1億5200万円 ⇒ 4億1050万円
 B補助金、負担金の見通しと繰越金に厳しい目を要望
 C財政援助団体の健全経営
 Dその他:学校職員の時間外勤務の課題の解消を図ることが大切と指摘


3.理想とする行政
  市、議会、市民がそれぞれ各自の義務を果たすことの重要性
  監査機関は、諫鼓鶏(註1)の教訓をめざせ

註1:古代中国で、帝をいさめようとする者は、自由に打ちならさせることを許す、朝廷門外に設けたという鼓だが、政が円満に行われるといつしか鼓を打つ者がいなくなったとする故事。

【私評】今井氏は生粋の須坂人であられます。京都大学経済学部卒のエコノミスト。中部電力一筋の半生をおくられた後に、乞われて平成16年4月から平成24年3月まで、須坂市代表監査委員の重職にあられた。蝶の造形が深く自ら「蝶の民族館」を創設され館長を務めておられる。

 現下の経済状況や少子高齢時代における地方自治体の財政は益々逼迫することは必定です。議員も監査委員も要は税金の使い道を監視する役目を負っていますが、監査委員の役割は地方主権時代には更に市民の期待が課せられます。監査委員は人生のあがりの名誉職から専門性が要求される転換期です。

 私は議会から選出され監査委員を議員が兼務する規定(地方自治法第196条)は、改正されるべきであることを、随分前から主張してきているが一向に国は法律改正に動じないのが現実です。
改正の理由は至極簡単で、議員であるがゆえに議会選出の監査委員になることは、同時に自分が関わった予算の結果である決算を、役目とはいえ細部に亘って財務管理や事業の経営管理を解析する行為が、監査委員に求められる中立性と公正不偏が厳格に求められる監査委員として、果たして適当かと感じるからです。

 このことは明らかに双方代理行為として捉えるべきで、信義則に反するものであり、少なくとも市議会議員はこの制度に、疑問を持たねばいけないと提唱していますが、監査委員を議員のあて職、名誉職と考えている議員も未だにおります。
今井前監査委員が講演の中で、「全国の監査委員研修会で佐藤議員が指摘される、議員の監査委員兼任問題が論議され、早晩法律改正があるだろう」と報告されたが、私はいささか溜飲が下がりました。

 講師が指摘された「専門性と独立性を活かすために外部監査委託の市もある。」項目の税理士、公認会計士はさて置いて、一級建築士についての採用は疑義があります。一級建築士の多くは設計等をすることを業とする職種であり、建設会社と同等に公共建物の入札に関わっています。監査委員になって仲間が作成した工事積算の査察行為に期待が持てるかと言えば、それは期待が持てないと言わざるをえない。況や1級建築士業務を止めて監査委員の報酬だけでは食べて行けないだろう。監査委員の中立性と公正不偏を保つことの難しさがそこにあります。


【四会派による議会報告会の意義について】
 四会派の合同議会報告会の限界と議会としての議会報告会の違いは、後者は仮に実現したとしても本会議場での議決結果を市民に解り易く解説するにすぎないものであり、議員の有志による議会報告会は、議決に至るまでの過程での課題や争点を市民に訴えることが出来るところに違いがあります。須坂市の憲政を遠望すると、考えを異なる四会派が協力して議会報告を行う意義は、偏に民主主義政治とは公開であり、審議過程が可視出来ることの裏付けを図るものであり、市議会議員を志す青年諸君に議員像の課題を投げかけることによって、郷土須坂の自由と正義が保たれると信じるからです。「人生意気に感ず。功名誰か問わん」の心意気でこれからも開催を推し進めます。

 
(2) 町内会等の行事
 @境沢町若葉会総会が催され出席しました。
 A境沢町と町内企業経営者との懇談会が催され出席しました。


(3) 陳情の取次報告
 境沢町より、屋代線廃止により踏切で一旦停止が無くなり、高梨・臥竜線は境沢町北交差点より、高梨町まで直線で信号が無い区間が凡そ400mになる。廃線以降猛スピードで走る車を見受ける。このことからして、町民の生命を守るために、@児童の登下校時には赤線を整備して歩道とする。A谷内宅に横断歩道を設置して歩道のある市道北側に渡らせる。B元踏切から境沢町北交差点までの間に、制限速度40kmの標識を設置する等の案が区長より寄せられ、市の所管課に取次をしました。


3. 【佐藤壽三郎の自主研究】


        高齢者時代の公共交通の課題について


        長野電鉄屋代線(河東線)時代の潮流に勝てず

〇取り纏め文は議員活動資料編に掲載しました。
                         
千曲のかなた 4月1日



4. 【小・中学校・教育委員会関係】

【インフルエンザ最新情報】

          須坂市のホームページ情報


【市立小・中学校一斉に入学式が行われました】
○須坂市立の小学校11校は、4月5日午前中に一斉に入学式が執り行われ、589人(男子302人、女子287人)が入学しました。
○支援学校小学部に3名が入学しました。
○須坂市立の中学校4校は、4月5日午後一斉に入学式が執り行われ、714人(男子374人、女子340人)の新入生が中学校に入学しました。

〇須坂市市内の小学校在校生は、2924人(男子1512人、女子1412人)。
○支援学校小学部は、13人(男子12人、女子1人)。
○中学校在学生は、1562人(男子773人、女子789人)。
総勢4499名の『須坂の宝』が健やかに・大らかに育って欲しく祈ります。


【森上小学校入学式レポート】
 平成24年度市立森上小学校の入学式が、4月5日午前10時40分から執り行われ出席しました。本年度は51名の新入生でありました。千曲市の東小学校から新たに赴任された下崎正幸校長先生は、新入生に墨で大書きした半紙をかざされました。1つ、なかよく 2つ、げんきに 3に朝ごはんと。この3項目を、順に新入生に因果を含めるようにお話になられました。ピカピカの新入生は得心したのでしょうか、中々良い返事をしており、和やかなうちに入学式は恙無く終えることができました。

               千曲のかなた 4月5日


【墨坂中学校入学式レポート】
 4月5日午後1時からは墨坂中学校の入学式が執り行われ、参列しました。小林雅彦校長先生は新入生168名の生徒と在校生に二つのことを励行しようと問いかけました。

 1つ、あいさつをする時、相手より先に声を出す積極的な人になって欲しい。これは墨中文化なのかもしれないが、実に爽やかである。こう言う心根のやさしい人は、失敗してもやがて大きな人に成れる。目指せあいさつ上手に。
2つに、自分を表現することを大切にして欲しい。言葉できちんと自分の思いを伝えることが出来る人になって欲しい。将来人のために役に立つ人になって欲しい。


【森上小学校・職員懇談会に出席】
 4月20日午後5時から森上小学校平成24年度職員懇談会が催され出席しました。この3月に退職された古川裕子前校長先生や転任された先生方、この4月に赴任された下崎正幸校長先生ほか信任の先生方を囲んでの懇談会は森上小学校の伝統行事であり、私は議員になる前に数回、議員になってから今年で連続14回目の出席であります。当時の児童が三十歳前後位になられておることを思うと出席する度に感無量の思いです。

 当日の参加者は、教職員全員、転任・退職された先生方、保護者、民生委員、市議会議員等で凡そ150名。



5. 【姉妹都市三浦市からのもらい物】水仙が開花しました。

 5年前に姉妹都市三浦市の城ケ島記念館に訪問したおり、俳句を一句ひねった御礼に戴いて持ち帰った3株の水仙は、着実に我が家の庭に根を広げ、今朝(27日)株を数えますと27株に増えていました。これまでになれたのは、5年の歳月の太陽や雨・風の恵みと、偏に水仙を毎日子守する女房殿の功績にほかありません。

              千曲のかなた  4月16日


6. 【古今東西の名言集から】

 老いた川島が君江に「人間一生涯の中に一度でも面白いと思うことがあればそれで生まれたかいがあるんだ。時節が来たら諦めをつけなくちゃいけない」
永井荷風の小説「つゆのあとさき」(岩波文庫・P139)から・・・


【市民の問い合わせ】
 市民から「匿名希望」で「嘱託職員の不祥事について、何故市は告訴しないのか?身内をかばうのと共に、市自身の保身ではないか?」との苦情の申し入れを受けました。

8. 【昊翔流吟道会第32回温習発表大会に出席】

 昊翔流吟道会第32回温習発表大会は、4月15日須坂市中央公民館で開催され出席しました。時間の関係で、私は、六段、七段、八段、九段の部と指導者吟剣詩舞更に昊翔流吟道会会長片桐輝城さん直々の吟詠を拝聴することが出来ました。詩吟の魅力は、瞑目して吟詠を聴いていると、何ともいえない心が癒やされます。譬えるならば、櫛で髪を解かすが如く、心の裡を結いてくれるようなあのすっきりした爽快感に浸れることであると思います。

         詩吟・汪倫に贈るの世界

               4月22日 千曲のかなた


9. 【北信濃鏡】
4/3市民相談 /4副後援会長納骨 /5森上小学校入学式、墨坂中学校入学式 /6全員協議会、4会派会合 /7講師打合せ、三峰神社祭礼 /8市民相談 /9市民相談 /10四会派打合せ /11市民相談 /12行政相談 /13南原、若里出向 /14義父四十九法要、若葉会 /15昊翔流吟道会 /16四会派協議、後援会長協議 /20森上小学校職員懇談会 /21行政相談 /23四会派関係協議 /24四会派資料作成 /26四会派議会報告会・懇親会 /27長野広域連合臨時議会、メルマガ配信 /29会報配信 /30会報配布


今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.436〜Vol.437をまとめたものです。

                                                   発行日 平成24年4月30日

編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目