大雪に 足を奪われ 達磨かな  壽茶


佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報(No.185) 2014年2号


終世書生気質:ブログ・千曲のかなた千曲のかなた をご覧下さい。



1.
【私の3月定例会議会の議員活動】

(1) 本会議の概要報告
 平成26 年2月24日招集され、会期の期日は平成26年2月24日から3月20日までの25日間と決しました。

(2) 今定例会に提出さされた主な議案です。
1) 今定例会に提出された事件決議は、平成25年度市単独事業須坂千曲保育園建設主体工事請負更新契約の締結外2件。
2) 今定例会に提出された条例案は、須坂市第三セクター等への関与に関する条例制定外16件。
3) 今定例会に提出された補正予算は、平成25年度須坂市一般会計補正予算第7号外7件。
4) 今定例会に提出された当初予算は、平成26年度須坂市一般会計当初予算外7件。

(3) 今定例会の一般質問総括
 今議会では、13名の議員が登壇して市政を質しました。@アベノミクスと消費増税に関連して。 A介護保険等に関して。 B最終処分場関係。 C須坂温泉融資問題に関して複数の議員がそれぞれの切り口で登壇しました。


 ☆私が今3月議会で取り上げた一般質問と答弁の要旨です。

佐藤議員質問:アベノミクスにほころびはないか?
市長答弁: 建設需要の拡大により、雇用が創出され、個人消費や地域経済の拡大にも結びつくものと評価が出来るので、作為的インフレ経済政策の遂行とは認識していない。
私評:安倍政権の『アベノミクス』は、大胆な金融緩和、機動的な財政政策によりまず2%の物価上昇を目指してデフレからの脱却を図る。円安と株高が進むことにより企業業績や賃金回復の効果が狙える。一方、税と社会保障の一体の改革を実現するために、消費税の増税も叶う皮算用です。この4月から消費税が3%増税となります。更に政策的に押し上げられた2%の物価上昇分も加算される格好になり、消費物価は実質4%の値上りが予想されます。年金は減額、所得は横ばいの厳しい社会事情を勘案すると、恒久的な4%の負担増は家計に厳しさを増します。

佐藤議員質問:須坂市の財政基盤の充実に向けて
市長答弁:須坂市は大規模工場、大型宿泊施設といった建物が少ないため、家屋に係る固定資産税が低い。償却資産についても同様で、これが岡谷市との差である。
私評:須坂市は総面積の凡そ7割を山林が占めていることから、最も安定的な税目である固定資産税が少ないことがアキレス腱です。須坂市と一般会計歳入総額がほぼ同規模である岡谷市と詳細に比較すると、固定資産税は凡そ4億円少ない。個人市民税も約4億700万円少ない。須坂市は少子高齢化社会での安定的税収を図るためには、市の産業構成体質を変えなければならないのかの問題に突き当たります。

佐藤議員質問:須坂温泉への2億3千万円の融資と融資金額の回収保全策について。
市長答弁:今回の借換え資金について低利かつ返済期間を長期に設定することで、経営の安定化を図ってまいります。金銭消費貸借による証書貸付とし、公正証書を作成する予定です。
私評:三木市長は、平成21年に叶{坂健康福祉ランドの清算を成し遂げ、更に今回の須坂温泉が直面する問題点から逃げないで、英断のナタを振るわれることを、私は支持します。
須坂市は2億3千万円を須坂温泉株式会社に金銭消費貸借公正証書を作成した後に、金銭を貸付ける法的手続をしっかりと押さえることが必要であると思います。2億円の巨額にも拘らず須坂市が担保を徴さないこととすれば、市民の理解は得られない。何故に無担保で貸付けるのかを明確にさせたい。

佐藤議員質問:ロン・都の閉店によって、シルキー1階フロアは雪崩現象が起きないか。須坂市として取組むシルキーの衰退防止について。
産業振興部長答弁:@今後、冷暖房費用や設備保守費用の分担金増加が予想され、これらの負担により店舗の採算性が悪化するのではないかと懸念している。
A市としては、空きテナントへの出店希望者等がありましたら「わざわざ店等開設支援事業」や創業者のための融資等で支援してまいりたい。
私評: 車社会である地方都市の住民は、通勤、買い物、行楽までも全て自家用車で済ます。昭和30年代のような鉄道全盛時代と交通手段が変化した。鉄道の乗降客数の激変がこのことを立証する。長野駅と違って須坂駅前のロン・都の閉店は、駅前は繁華街である神話を打ち崩し、商店街の退潮を象徴するものと言えまいか。

佐藤議員質問:子宮頸がんワクチンのその後について。
健康福祉部長答弁:@厚生労働省の専門部会は、積極的な接種勧奨の再開についての結論を見送り、今後医学的評価についての報告書をまとめた上で判断することとなっています。
A 予防接種法に基づくワクチン接種でありますので、今後の国の判断を待って住民の皆様への情報提供等を進めてまいります。
B 国の積極的接種勧奨の再開についての結論が出ました時点で、須高医師会、教育委員会等関係者と相談・検討のうえ、対応方針を決定し、併せて保護者の皆様にも情報を提供してまいります。
私評:子宮頸がんワクチンの副作用の報告が相次いだことによる、厚労省の突然の奨励見合わせは、ワクチンを接種された女性の方々、高校生女子、市内4中学校1年生の女子生徒243人に、言い知れない不安を与えて今日に至ります。彼女らの不安を慮るとき決して風化させてはならない問題として折りある毎に、責任のある国(厚生労働省)に万一の医療補償担保として物申しておかねばならないと感じます。

佐藤議員質問:大雪被害について。
総務部長答弁:@市は2月14日16時49分から気象情報の収集を行い、道路河川課は、2月15日午前零時から除雪体制を敷き、降雪情況をチェックして委託業者へ事前連絡を行った。15日、16日は終日第3次配備で除雪作業を行った。
A市、JA須高、北信農業共済組合、長野農業改良普及センターの担当者による被害発生状況の把握、被害軽減方策の検討、技術指導等応急対策にあたりました。
私評:市道路河川課の職員はじめ多くの職員が休日にも拘らず出勤され、迅速に大雪災害に対処されたこと。教育委員会所管の学校給食センターが大雪にも拘わらず恙無く児童・生徒に給食を提供されたことは実に職務に責任感が強いと感じました。

   議会一般質問と市長並びに市理事者の答弁はこちらです。

2.
【長野広域連合議会】


 平成26年2月19日平成26年2月長野広域連合議会定例会が長野市に招集され、議会選出議員が出席しました。提出された議案は、@平成26年度長野広域連合一般会計予算。A平成26年度長野広域連合老人福祉施設等運営事業特別会計予算。B平成26年度長野広域連合長野地域ふるさと事業特別会計予算。C特別養護老人ホーム杏寿荘の社会福祉法人移管に伴う関係条例の整備に関する条例。D財産の無償譲渡について。E公平委員会委員の選任について。を審査し原案とおり何れも可決しました。

○須坂に計画する最終処分場には溶融飛灰は埋め立てないことを確認しました。
3.
【私の監査委員職務執行 】


(1) 監査委員:平成26年2月26日月現金出納検査を執行しました。


4.
【私の議会外議員活動】 

(1) 陳情等に基づく現地調査
〇平成26年2月15日の大雪による中心市街地の積雪状況を徒歩巡回しました。


5.
【研究・須坂市が抱える課題について】


須坂市の財政基盤の充実に向けて。
 
 須坂市は総面積の凡そ7割が山林が占めていることから、最も安定的な税目である固定資産税が少ないことが挙げられる。そこで須坂市と人口規模が半ば同じである、茅野市、岡谷市、中野市、そして諏訪市の5市の1.市税の税目的比較、2.市の面積、産業構造の比較、3.5市駅付近と市役所付近の路線化の最高値を調査比較をしてみました。


 須坂を除く4市のうち、須坂市と一般会計歳入総額がほぼ同規模である岡谷市と詳細に検討を加えると、須坂市は固定資産税において凡そ4億円少ない。このことに関連して路線価を比較すると、須坂市は1uあたり9千円から3千円の格差があることが認められる。固定資産税と相対関係にある都市計画税で約1億5116万の差が生ずる要因は何なのであろうか。
個人市民税を比較すると、須坂市は岡谷市より約4億700万円少ない。

個人市民税 構成比 固定資産税 構成比 都市計画税 構成比
須坂市 26億7865万円 44.5 26億6119万円 44.2 2憶5766万円 6.2
岡谷市 30億8602万円 43.5 30億9672万円 43.7 4億0882万円 5.8
岡―須 △4億737万円 △10.0 △4億3553万円 △0.5 △1億5116万円 4.0


駅前付近と市役所付近の路線価の比較  

駅前周辺最高値(1u) 市役所付近最高値(1u)
須坂市 5.1万円 4.5万円
茅野市 5.8万円 5.2万円
岡谷市 6.0万円 4.8万円
中野市 4.7万円 3.8万円
諏訪市 6.4万円 4.0万円



 そこで両市の産業構成を比較すると。

第一次 構成比 第2次 構成比 第3次 構成比
須坂市 3,072 12.1 7,722 30.8 14,679 57.6
岡谷市 460 1.8 10,686 42.9 13,776 55.3

 須坂市は戦後果樹農業を基盤として発達してきた町でもあるが、少子高齢化社会での安定的税収を図るためには、市の産業体質を変えなければならないのかの課題を抱くのは私だけではあるまい。


6.
.【お寄せ頂いた市民の声】

大雪に対する市道の除雪を速やかにして欲しい。(市街地の店主)
今回の大雪は、土曜、日曜跨ぎであったために、行政の動きが見えなかった。このような緊急時に市役所に電話しても通じないでは困る。
須坂温泉の浴槽が消毒をした様で悪臭がひどい。設備や浴槽に消毒液を用いたならば、行った事実の張り紙を出して欲しい。消毒液は人体に無害なのかの説明もないとの苦情。


7.
【2月期で私が注目したニュースの備忘録】

見 出 し 概    要 報道機関 月日付
国交省 自治体向け統一基準 インフラ点検義務 信濃毎日 2/7
信州大学法科大学院 募集停止で県内法曹確保策が課題に 信濃毎日 2/13
朝練廃止 新たな部活像手探り 信濃毎日 2/14
県内小売対応急ぐ 張るもの衣料などの販売前倒し 信濃毎日 2/15
国会・憲法解釈で 首相答弁に与野党から批判噴出 信濃毎日 2/15
大雪なぜ猛威 関東甲信越各地で史上最多更新 信濃毎日 2/16
県内株の動向 4週連続で過半数下落 信濃毎日 2/16
須坂市H26当初予算 0.1%増206億円3年連続で200億円台に 信濃毎日 2/18
後期高齢者保険料 平均5.04上げ14.15年 医療費抑制今後の必要 信濃毎日 2/22


16.【北信濃鏡】
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平成26年3月08日

編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目(境沢町)