人はなぜ膚の色が違うのか



 どんよりとした雲行きはどうも気がスカッとしません。しかしこの雲のベールが実は地球の生物には大変貴重であることのようです。

 先日、NHKの番組で「人間の膚の色について」の生態学的見地からの放送がありましたが、太陽の紫外線によって、膚が黒褐色となり、その後人類の大陸移動によって、太陽から受ける紫外線の量によって、人間の膚が褐色、黄色、白色に変化していることがわかりました。膚の色による世界地図と紫外線を浴びる量を図式した世界地図が一致することにはびっくりしました。

 初期の人類は紫外線を浴びることによって、言わば皮膚がん等に羅病して悲惨を極めたことが想像されます。地球上を同緯度上で移動することはかまわないみたいですが、緯度を著しく変えることによって、生活環境が変わることは、2代3代後にわざわいが生ずる症例も紹介されましたが、なるほどなと見入るばかりでした。

 この番組を世界中の人が見れば、膚の色による人種差別が如何に無知の人が論ずる愚考な行為であるかが判るはずです。どんな人権を書きしるした教科書よりも優れた教材になる番組でした。




2008/05/02 (金)