いぶかしさ


 お客が「もっと代金を負けてくれ!」といえば、店主は「うちは値切られるよな手抜きの仕事をしていない!」と思いながらも客が他所に取られるのが嫌だから値引きしたとする・・・・

 この店主は、自らの意思と打算によって値引き分をしたことを忘れて、値引きは減収であることに執着して、市民懇談会で「議員の報酬を下げろ」と主張する。理由は「俺の商売の実入りが少なくなってきているから、議員も連帯責任をとって減給しろ」だった・・・

 この店主の業界も、大型化あるいは機械化が進み、時代に乗れない従来の個人経営では客は遠のくとは一概に思えないが、利用者のニーズに応えられなければ自然と淘汰され、客離れ現象が起こるのは世の倣いでもある。この店主の主張はとても理由にならない理由であると思えた。

 私は、それまで甘受せねばならない程腰抜けの議員活動をしていない心算だが、然し、名誉職気分でいる大半の議員は異論なく同意してしまう。詰るところ片手間議員であることを突かれると弱い。心底で自覚しているからであろうか?情けない限りである。訝しさが残る!

 片手間議員による、片手間な審議を諒とする市民は、所詮片手間な民主主義しか望んでいないことと言えまいか?結局は泣くのは市民であることを悟れない。

2005/11/12 (土)