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佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報 (No.118) 2008年7月号

終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。




1.【議会内議員活動】


1)経済建設委員会(議会閉会中の委員会開催)

@ 7月14日。議会第3委員会室
協議事項
 T.平成20年度森林づくり推進支援金事業について
  【農林課よりの報告】
    A) 森林づくり推進支援金の趣旨、県民税の仕組み、
      支援交付金の配分等について。
    B) 須坂市が受け取る支援金146万5千円についての使途説明。
 U.蔵水の販売について
 V.日滝原産業産地内に設置されている東屋の毀損状況について
 W.雇用促進住宅の顛末について


2)議会運営委員会
@ 7月23日 議会第4委員会室
協議事項
T.決算特別委員会の設立について
○改新クラブとして・・・
 「全員協議会の名を変えて、予算特別委員会という名称を冠した予算特別委員会、決算特別委員会を設置して、議員全員で協議するのは、審査権のない全員協議会に審査権を与えるものであって、これは本会議を形骸するなにものでもありません。

 議会制民主主義で大切なことは、一事不再議と一事不同人であります。同じメンバーで同じことを議決することによる弊害に疑問を持たなければ、民主主義は崩壊してしまいます。


 須坂市議会は、平成19年9月議会に決算特別委員会、平成20年に予算特別委員会を、議長を除く19名全員で構成して運用を試行しました。今までの2回の特別委員会の設置は、「但し、試行だから・・・」という前提で、当改新クラブは止む無く試行を呑んだ訳ですが、これに懲りず議長を抜かして19名という委員会構成は、全員協議会のまさに線上にあるものであります。全員協議会の名を変えて、予算特別委員会という名称を冠した委員会を設立する必要は更々ないと思います。議会制民主主義の何たるかの猛省を求めたいと思います。


 百歩譲って、予算特別委員会や決算特別委員会を設けるならば、改新クラブが唱える、地方議会の存在価値を高めるためにも、議員の半数を予算特別委員会に、半数を決算特別委員会で構成することを試みるべきであります。


 これが聞き入れない場合は、従来の常任委員会による分割審査に戻すべきであります。冒頭に記述しました委員会審査と本会議の議決が、同じメンバーで同じことを審議することは、何を意味するかであります。 >>続きはこちら

 議会運営委員会は「衆議一致」が建前であることから、協議を未了し、各会派で改新クラブの提唱について協議することを決定し、散会しました。


3)長野地区農業共済事務組合
@ 7月9日 組合等理事者研修会 於:長野市NOSAI長野会館
  研修項目:T.「長野県NOSAI事業の現状と取組み」について。
         U.「農業を取り巻く環境とNOSAIの役割」について。




            
4)議会活性化委員会
7月23日 議会第4委員会室
 協議事項

T.今後論議して行く課題の優先順位については
    順位1.市民の議会参加。
    順位2.議会と行政。
    順位3.議会と事務局。
    順位4.議会と議員活動。
    順位5.本会議の討論。
    順位6.こども議会の開催。
                             とすることで合意しました。

U.善財委員より多摩市議会が行った「市民アンケート調査結果」を題材に
  提言がなされました。

5)村山橋建設促進期成同盟会外の総会
 7月22日 於:光臨閣
 村山橋建設促進期成同盟会、千曲大橋建設促進期成同盟会
 の合同総会が開催され、平成19年度事業報告、歳入歳出決算の承認。平成20年度事業計画案、歳入歳出予算案を夫々承認しました。

 来賓に県議外地元関係者。
会長:須坂市長、副会長:小布施町長、高山村村長外。委員として、長野市議会議員外地元区長等長野市委員13名、須坂市議会議員(経済建設委員)外地元区長等須坂市委員20名、小布施町町会議員7名、高山村村議会議員7名。長野建設事務所、須坂建設事務所、長野市、須坂市、小布施町、高山村の職員ら多数が出席しました。


【村山橋建設促進期成同盟会の平成20年事業計画】として
 ○村山橋建設の早期完成を期するため、関係方面へ要望活動を行う
 ○村山橋建設の早期完成のため、地域協力体制の確立を図る
 ○県及び関係機関との連絡協調を図り事業実施について協力する
 ○第2期工事道路開通式を開催する


【千曲大橋建設促進期成同盟会の平成20年事業計画】として
 ○(仮)千曲大橋建設のための地域協力体制の確立を図る
 ○ 関係機関の協力を得て(仮)千曲大橋道路建設計画研究会を開催し調査
   研究及び情報収集を図る。


総会で挨拶する三木市長


6)議員研修会等
 6月30日 北信3市(飯山市・中野市・須坂市)議会議員研修会。
  於:飯山市「文化北竜館」




2.

【私の議会外議員活動報告】


1).市との協議
 @ 工業課と.株価下落状態が及ぼす須坂の企業への影響はないか
 A 総務部と.広域行政の課題について
 B まちづくり課と.行政行為と行政裁量権の課題について
 C 総務部と.雇用促進住宅顛末の顛末について
 D 農林課と.森林税について
 E 工業課と.雇用促進住宅顛末の進捗について
 F 工業課と.雇用促進住宅について
 G 防災係と.行政防災無線の雑音の解消策について
 H 議会と.議会の権能について


2).市・自治会等公式行事への出席について
@ 7月6日 赤カンガルー・ハッチー一家のきららが、横浜ズーラシアに嫁入りが調い「お別れ会」を市長が主催され参列。嫁ぐ「キララ」に幸あれと参列者全員で願いました。       



A 7月19日 於:南部地域公民館
南部地域住民を対象とした市民会議が開かれて傍聴しました。


3).泉小路活性化の会
@ まちづくり課、水道課と.泉小路における水道管とGガス管の改修工事と八町線整備計画の独立事業についての確認協議(7月8日午後4時・理事者控室)。
A 会報6号発行について


4).その他
@ 6月29日 農業委員会農業委員選挙に関し、地元候補選対事務所開きに参列。
A 7月1日 有志議員会議。県議との意見交換会について運用方を協議。
B まちづくり課、水道課と.泉小路における水道管とガス管の改修工事と八町線整備計画の独立事業についての確認協議(7月8日午後4時・理事者控室)。

C 千曲市議会議員選挙が7月6日告示され、友人の和田英幸議員(行政書士)が2期目に挑戦されるので出陣式に参列。
D 須坂市農業委員会委員選挙の投票が行われ、16名の公選新委員が決定しました(当選者、得票は須坂市のホームページ中、須坂市選挙管理委員会をご覧ください)
E 村石正郎県議と.県議と市議の懇談会の調整
F 7月13日に行われた千曲市市議会選挙で、和田英幸氏(行政書士)が上位当選されました。
G 7月16日 須坂市議会第4委員会室
 村石県議、永井県議を招聘して、長野県高等学校再編画について、須坂市議会有志議員(14/20人)と高山村村議会議員(10/12人)が参集して(小布施町議は全員で公務出張につき欠席)、「市内4校(普通高2校、商業高校、園芸高校)を、校削減して3校にする削減案について意見交換をしました。結論として、須高の子孫の為に市内4校を保持することを確認し、議員は力を合わせ目的達成のために行動することを申し合せました。

H 7月18日
須坂商工会議所主催の「須坂市中心市街地活性化フォーラム」が、日本大学稲葉陽二教授の協力を得て開催された講演会に出席しました。

T部 基調講演 須坂市中心市街地の現状と活性化への展望」
     講  師:日本大学法学部教授(日大大学院教授) 稲葉陽二先生
     研究報告:日本大学大学院法学研究科 佐藤群将院生

U部 パネルトーク 「須坂市の中心市街地をどう蘇らせるか」
    コーディネーター 野平芳一 氏 樺n域総合計画
    パネラー     稲葉陽二 氏(大学教授)
              井上忠恵 氏(須坂市副市長)
              塩崎貞夫 氏 渇枕闥蝠v建築設計事務所
              角田正雄 氏(角田酒店)
              中山絹代 氏(喫茶TITOカフェ)

V部 講師を囲んでの懇親会
   
【私見】フォーラムに参加しての感想は将に「目から鱗」でした。箱物行政の手法では最早手詰り状態でありますが、稲葉教授の地域再生におけるソーシャル・キャピタル(社会資本関係)の紐解きこそが、中心市街地活性化の妙薬であり、市民が中心市街地に住む手立てこそが良策であるのでは。まず「すがいった状況にある市街地区域内の宅地」を開放して、人々が中心市街地に住み移ることによって街が再生される。この積み重ねが中心市街地活性化に繋がる第一歩であるのではと。急がば回れの例えもあります。地道な施策こそが須坂の人口の維持と市街地再生にもつながるヒントを得ました。




I 村石県議・永井県議と打合せ
J 小布施町町議、高山村村議と打合せ
K 7月24日。古川清行刀匠が「須坂市指定無形文化財」と認定されました指定祝
  賀会が光臨閣にて開催され、お招きを受けて参列しました。

 乾杯の発声の指名を受けた私は・・・
 「古川刀匠がこのたび無形文化財の指定を受けられましたが、洵に大雅であります。おめでとうございます。無形文化財の指定とは、須坂市(市民)が誇りとする人、須坂市(市民)の宝であることを意味いたします。大変価値ある指定でありますが、本人にも重い使命を課す指定であると思います。
 
 古川刀匠が精魂を込めて鍛えた刀剣が、後世の人々の評価に耐え、後世に人々が手にしたときに、流石名刀或いはこれぞ清行の業物と言われることを念じて・・・乾杯」と・・・参加した一同は高らかに乾杯を唱和されました。




5)議員有志学習会
@ 7月10日。議会第3委員会室。「なぜ地方議会は評価が低いか」(野村稔著)を教材に意見交換しました。



3.

【自主研究:地方議会と市議会議員】

         北信3市議会議員研修会


 「上手な一般質問等について」の講演を受講しての新たな疑問点

  平成20年度北信3市議会議員研修会は、平成20年6月30日、飯山市議会の持回り当番で、飯山市「文化北竜館」で開催されました。講師は全国市議会議長会・法制主幹 水出豊氏が担当されました。

  講義を受講して疑問が生じ質疑を望みましたが、講師が東京に戻られる列車の時間の都合で取止めになりました。須坂市議会ではとても考えられない研修会の運用でした。

 質疑その1
 講義課題U.議会における議員の発言関係のうち、2.議会における議員の発言に対する制約について。

 国会は憲法第51条で議員の免責特権を与えられているが、地方議会議員には与えられていない。このことによって地方議員は社会正義を貫こうとすると、場合によっては議会から「不穏当発言」や指摘された企業から場合によっては「名誉毀損」或いは「信用毀損」として訴えられ恐れもある。

 公害問題や環境問題は、当初はだれもが気がつかない火種であるが、有害物が体内に蓄積されて、人体に障害が現れたときには、既に手遅れになるケースを、どれ程の人々が認識しているかである。勇気をもって発言する地方議員の発言を摘んではいけない。

 況や議会は「発言自由の原則」が認められておることを思うとき、憲法に規定しなくても、地方自治法に明文化すれば、大袈裟な手続を経ないで、地方議員の発言の保障は図れるし、より市民の権利を守ることができる(佐藤壽三郎の地方議員の議会における発言に対する免責論)と感じるが、全国市議会議長会はこのような課題を取り上げたことがあるのか?


 質疑その2
 
 講義課題V.議会における議員の質問のうち、1.国政と市議会のかかわり
 

 地方分権地代の地方自治体と内閣を頂点とする行政機関との関係、地方議会と国会との関係は、その形やあり方に変革をきたしておることは、憂国の心ある国民は気づいている。

 国政の独占権であらんとする「防衛、通貨、外交」等の諸問題については、もはや国会だけの専決では済まされない。基地のある市町村は防衛問題が身近であり、拉致された同胞を抱える市町村は外交が生温いと感じるであろう。地方議会は一般質問で市町村の実情を国政を訴える時代である。経済問題が国境を凌駕して国家施策が追随してしまう現下の状況を見るとき、国民の叫びの汲み上げは寧ろ市町村議会議員の負う所が大きい。

 国政問題にしても、住民と一番間近に位置する市町村議会の「国家のありかた」を論議なくしては、国会にお任せ民主主義の度合いが進み、国民と乖離した解決の仕方は、地方分権時代のいま、明らかに国会の対応は溶解していると思います。司法権は、一審(地方裁判所)二審(高等裁判所)そして最高裁と進むことを考えると、行政府や立法府も、市町村議会の議決、県議会の議決、国会の表決と、国の形を決めて行くときに、求められるのは重畳的な議決の総合評価がこれからは重要な手法であると思います。

 国会議員が国民と乖離した法律を制定する弊害は、私の地方議会、都道府県議会、国会とする同心円的議決の総合評価の手法により回避されると確信します(佐藤壽三郎の「同心円的議決若しくは重畳的議決による統治論」)が如何か。

 

質疑その3
講義課題V.議会における議員の質問のうち、4.質問に関する留意点等について。


  一般質問は、通告制を敷く以上、議員は各々の問題意識を練り上げて一般質問を通告する。この権利は議長や市長は制約できない筈である。であることによって、しばしば一般質問が重複してしまうケースが見受けられる。

  このような場合でも現行の須坂市議会では、議員が夫々の切り口を持って質問するからかまわないとして、重複的な質問が繰り返される。これは時間的にも無駄である。

  私は、このようなケースのときは、重複的に共通した課題を通告した議員を一堂に集めて、主たる質問をする議員1名を公平な手段で選出し、あとの議員は関連質問の形で処理することが望ましいと常々考えているが、この議事運営は地方自治法に抵触しないか(佐藤壽三郎は抵触しないと思料します)否か



【研修会総括】
  この3問を質したかったのですが、講師は帰京の汽車の時間を気にして一問の質問を受けずに帰ってしまったが、全国市議会議長会は、市議会議員のための組織である以上、その有用性に則した活動ができないならば、即刻組織の解体若しくは解散されるがよろしかろう。機能しない組織に須坂市議会は、組織を維持するための負担金を払う必要は更々ないと感じる。



9.【会派の動き】
      @7月19日。於:議会内会派室。意見調整会議



16.北信濃鏡


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今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.292〜Vol.295をまとめたものです。

発行日 平成20年7月28日  
編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目(境沢町)